4.23.2012

[music] Lambchop - Apr.19

さいごの木曜日の晩に見ました。

場所はBleekerのLe Poisson Rouge。
最近のBowery系列のライブハウスでやっているライブは、プランニングとかマーケティングが優れているせいかなんなのか、とにかくあっという間に売り切れてしまうのであきれるしかなくて、そうするとこういう系列から外れた地味な小屋でやっているライブを漁ることになる。
今の先端の音楽シーンはきっとすごいエキサイティングなんだろうなー、とチケットの売れっぷりを見ていると思うのだが、そうなの?

開場が6:30で前座の開始が7:30、会社の打合せがだらだら終わらず7:00迄続いたので、現地に着いたのが7:30、でもその近所のGeneration Recordsに寄り道しないわけにはいかなくて(Melvinsの7inchが3枚置いてあった。問答無用)、小屋に入ったのは8:00くらいだった。

前座はCharlie Horseといって、それって誰よ?というのがBrooklynVeganのサイトにもあったような気がして、でも時間もないのでよく見ないでパスしていた。 中に入ると、ステージを椅子が囲んでて、でも椅子はもういっぱいで立ってみるしかない。 
ステージの奥で人参みたいな顔の男が座ってギター弾いてて、まんなかでこざっぱりした女のひとが立って太鼓叩きながら静かに歌っていて、手前でメガネかけたでっかいのがぼーっと突っ立ってベースを弾いている。

  








なんかYo La Tengoみたい、というのが最初の印象で、じーっと見れば見るほど彼らはヨラテンに見えてきて、うーんやっぱしこれはYo La Tengoだろう、だよね? という結論に至るまでに約5分くらい。 なかなかスリリングな時間であった。
ていうのと、こんなとこでなにしてんのあんたら? とか思った。
音は彼ら3人にLambchopのピアノのひとを加えた4人編成で、ほんとに静かなカントリーフォークで、音の切れめのとこでひきつったり震えたり、その辺の具合が、Yo La Tengoのかんじだったの。

Lamchopが出てきたのは8:30くらいから。 彼らを見るのは3回目くらいだが、今回のもいかった。
新譜の"Mr.M"は、ミニマルでかっちりした音構成を最大限に活かすような曲とヴォーカルの息づかいが素敵に煮詰まってて何度たべてもおいしいの。

ステージをぐるっと囲むかたちで端からドラムス、ベース、オルガン/ギター、ピアノ、ギター/ヴォーカル(Kurt Wagner)の5人。
音はやや小さめで、天井から垂直に落ちてくる澄んだ音の粒が真ん中でゆっくりとぶつかったり交錯したりしつつ、緩やかに流れを作っていく、そんなかんじ。 所謂カントリーにあるような、スインギーでシンガロングな親密さからはほど遠い。 インストパートだけだったらミニマルなジャズのようにも、ヴォーカルパートだけだったらブルースのようにも、ポエトリーリーディングのようにも聴こえる。 静かではあるが、集中して聴くことを強いるような、そういう磁場を持った音。

最初はぜんぜん喋らないので不機嫌なのかと思ったが、曲に集中していただけだったみたい。途中から女性をステージにあげたり、いろいろサービスをやりだして、アンコールもやりそうになかったのに3曲もやった。
アンコールの最初がアナログのボーナストラックに入っていたBrian Wilson - Glen Campbellの"Guess I'm Dumb"。(わーい)
"The Gateway to all mid-Western Rock"て紹介していた。 そうだよねー。

最後はヨラテンのIraさんとJamesさんをステージにあげて、7人でじっくり。
Kurtさんが、「Ira, ようやく一緒にやれるねー」とにこにこしていたので、共演は初めてだった模様。
このふたつのバンド、音は違うけど、バンドのありようはなんか似ているかも、と少し思った。 紙やすりみたいなとことか。

おみあげにKurtさんの別プロジェクト(?) のアナログ2枚買った。
 
  

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