4.28.2012

[film] Don Hertzfeldt

金曜日の晩、連休前だというのに低気圧であたまも体もぼろかす。 天候ひどすぎる。
吉祥寺の爆音イギーとどっちにするか、だったのだが、体力的にはこっちしかなかったの。

イメージフォーラムで、『メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集』。
上映されたのは以下。

- "Wisdom Teeth" (2010)  「オヤシラズ」
- "Meaning of Life" (2005)  「人生の意味」
- "Rejected" (2000)  「リジェクテッド」
- "Billy's Balloon" (1998)  「ビリーの風船」
- "Everything Will Be OK" (2006)  「きっと全て大丈夫」
- "Intermission in The Third Dimension" (2003)  「休憩3D」
- "I Am So Proud of You" (2008)  「あなたは私の誇り」

本人のサイトはここ。
http://www.bitterfilms.com/

線描されたへなへなとかふわふわのキャラクターが世界のなかであれこれ動く。
その「世界」は場合によってものすごく深かったり重かったり軽かったりして、その上をその下をぺなぺなのキャラクター達が立ち向かったりやられたりやりかえしたりあれこれあって、それは見たひとがそれぞれに考えればよいふうにできている。 そういう風通しのよさと懐の深さとかいろんなポケットとかがあって、そこはほんとにすばらしい。 ぜひ見て、いろいろ考えようー。

PCとか一切使わず、広告収入も一切取らず、たったひとりでぜんぶ考えて、ひとりでこまこま描き描きしていくなかで絞りだされてきたものだ、ということが容易にわかるの。
でもだからこそ、"Everything Will Be OK" とか "I Am So Proud of You"のシリーズは逆に心配になってしまったりする。そんなに考えこまないで、とか。「きっと全て大丈夫」なのはわかるけどね。 (でも若い子は、みんな見るといいよ)

よく見てみれば、そんなに痛くも苦しくも暗くもないよ。 どちらかというと、痛いということ、苦しいということ、暗いというのがどういうことなのか、生きていく上でどういう状態にあることをいうのか、を図像として、安全標識のようにやさしく指し示してくれているようにも見える。
だから、だいじょうぶなんだよ。 たぶん。

というわけで、一番いかったのは"Rejected"かなあ。あのバカなかんじがとにかくすばらし。
「休憩3D」のバカな説明もいいよねえ。だいすき。

連休前にこういうのを見てしまったおかげで、どう過ごすべきなのか、まだうじうじ定まらない。
ビリーの風船でどっかに飛んでいってしまいたい。


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