4.11.2012

[film] 恋すれど恋すれど物語 (1956)

『汽車はふたたび故郷へ』の後でなんとなくもう一本、という気がしたのでそのまま神保町シアターに入ってみました。
べつになんでもよかったとか、そんなかんじ。

特集『ひばり・チエミ・いづみ 春爛漫! おてんば娘祭り』の1本なのだが、雪村いづみは最初のお祭りのとこでわーっと歌って盛りあげて、それだけ。

有島一郎と三木のり平がうだつのあがらない町人で、有島一郎のほうが彼女の愛を勝ちとるためにお侍になろうってがんばったらガキの子守をやれって言われて、さらに江戸まで危ない壺を運ぶように言われるの。 その壺の中に入っているのはすごい危険な爆薬で、テストをしようとしたら住民の反対運動が起きて(なんでみんな知ってるんだ?)、実験したらきのこ雲がもわもわで、実験を見ていた家来とかウサギとかはみんな骨になっちゃうの。
んで、それを狙う山賊とかスリとかいっぱい出てきて、『恐怖の報酬』と『太陽を盗んだ男』を掛けあわせて反核のメッセージをこめたスリル満点の娯楽超大作なの。 最後はよくわからんまま怪談にもなって、とにかくてんこもりなの。 

最後はもちろんなるようにしかならなくてめでたしめでたしなのだが、恋すれど恋すれど、のとこだけは変わんないのでかわいそうだった。 ずっと恋しつづけるしかないの。

オールスターの時代劇ミュージカルなので、かわるがわるいろんなひとがいっぱい出てくるので楽しい。
古川縁波とトニー谷のコンビが袖の下とさらりまんの助、だったりとか、大河内傳次郎が怪しい占い師だったりとか、すごい有名な大スター、程度のことしか知らない人たちが、とにかく沢山、でもだれがだれなのかあんまわからず、後から確認したりする。

こういうのを公開当時に見て、50年たってからもういっかい見るって、どんなかんじなのかなあ、て少し思った。

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