4.12.2012

[film] Troll Hunter (2010)

風邪ひいた。さいてー。

火曜日の晩に有楽町で見ました。
あの辺の映画館て、なんでいつもキューピーなのかね。

昨年見た"Monsters" (2010)と同様に、かいじゅうの存在そのもの、その真偽とかリアルさに迫る、というよりはカメラを抱えてその痕跡を追う、記録しようとする人たちの目を通してかいじゅうを追体験する、そういう系の映画。 ほら、だからかいじゅうはいるでしょ、ほんもんでしょ、こうして記録されてるんだし。 で、撮った張本人たちはもう消えてていないのね。 文句言いようがないよね。

"Monsters"は地球外からやってきたやつだったが、こっちのは土着、地場もん、寿命は1000〜1500年だって。 どっちも生息圏があって、そのテリトリーは国によって厳重に管理されているはず、だったのに撮っているうちにそのタガが外れてしまっていることがわかる。 これは大変だ、どうする? と。

たんに好き嫌いでしかないのだが、こっちのが好きかも。
地球外だとキャラ設定はどうにでもなるけど、土着は難しいしね。なんたってトロールだもの。変な設定にしたらムーミンだって黙っちゃいない。
山トロールに森トロール(サンダとガイラと...)がいて、妊娠期間は10〜15年、歳取るにつれて頭が増える、太陽光を浴びせるとビタミンDに過剰反応して爆発する、とか、キリスト教徒がだいっきらい(でもイスラムは可)、とか、考えるの楽しかったろうなー。

政府機関の下請けでトロールの駆除をするハンター(ハンス、かっこいい)をドキュメンタリーを撮っている怖いもの知らずの学生3人組が追っかける、というありがちな設定から入るのに十分おもしろいのは、追っかける対象がゾンビとか幽霊とかそういうのでなくて、でっかくて凶暴な(でも)トロール、だったからだと思うの。

特撮はなかなかしょぼいけど、あのでっかさをうまく表現しようとがんばっているかんじが出ていたので許す。まぬけだけどね。あのベロだした熊とかも。"Bad Bear, Bad Price"...
あとは夜の森の暗さとか怖さ、寒い大地とか冬のびうびうしたかんじもよく出ていて。

続編は、もう引退したハンスの元にフィンが来て、闇でトロールをハンティングしている組織がいるので手を貸してほしい、ていうの。でハンスは過去の償いもあってトロールのために立ち上がって戦うの、そんな話しだよ。 たぶん。

ラストにがーんと流れるKvelertak(てぜんぜん知らないけど)のメタルがなかなかよくて、そういえばブラックメタルの人たちってトロールの仲間なのかも、とか。

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