2.19.2017

[music] Sacred Paws

5日にRough Trade Eastを再訪して、これからは毎週来れるし来るんだからよろしくね、をしたとき、店内でかかっているのを聴いて、これってThe Raincoatsの未発表音源かなんかがでたのかしら? て見てみたらそれがこの人たちのデビューLPで、17日にIslingtonでライブがあるから来てね、て張り紙がしてあったので行ってみることにした。調べてみるとふたり組の女の子バンドのようで、なんといっても名前がすばらしいわ - 「聖なる肉球」よ。
Londonのどこにどんなライブハウスがあるのか、これから地味に開拓していかなきゃいけないしね。

ライブはSpinning Coinていうバンドとのカップリングで、前日にWebで予約したら手数料いれても£6.6だった。
飲み物代で別に500円徴収、とかバカな風習(Japan Only)も勿論なしよ。

これも時間は7:30と書かれているだけで、それが”Door”なのか”Start”なのかわかんなかったのだが、前のSlapp Happyのときのを踏まえるとたぶん”Door”なのだな、とふんで会社が終わっていってみたら確かにそのようだった。会場はバーの横についてるようなとこでとっても狭い。 O-nestのはんぶんくらいかしら。

最初にLife Drawingていう地元の前座バンドが少しやって、その後でSpinning Coin。Stephen Pastel 氏に見出されたグラスゴーのバンド、ていうだけで音はじゅうぶん想像がついて、まさにその通り、グラスゴー・スクールどまんなかの音。 35年くらい前にスコットランドのこんなような場所で鳴り始めた音 - というのを思い浮かべたりしつつ聴いて、どこがいけないのかちっともわからない。 こういうの、不滅、でいいよねもう。

Sacred Pawsはひとりグラスゴー、ひとりロンドンの女の子 - ボーダーシャツのふつうぽいドラムス & 爆裂アフロ/ドレッドだんだら/アロハシャツのギター、ヴォーカルはふたりの掛けあい、のデュオで、音はwebに出ているのを聴いてほしいのだが、すっとこドラムスにぴらぴらギターが軽快に横走りしていくやつで、ふたりだけで出している音とは思えないくらいに密に編みこんであって、とにかく楽しいったらない。 特にギターの彼女(ふたりの名前はわかるのだがどっちがどっちかわからず)の髪の毛が扇風機で吹きあげられてものすごく不思議でおもしろく(ごめん昨晩髪洗ってないのよねー、だって)、でもずっと笑いながら走り回ってて、ぶっとび&あんぐりのかんじとしてはAlabama ShakesのBrittanyさんのようで、でももちろん比べる必要なんてないの。

途中で女の子ベース(ベレー帽にメガネ、この娘もまた… )とおじさんギターがサポートで入って4人になるのだが、サポートが入っても音が厚くなったかんじがまったくしないのもすごかった。

終わりのほうではフロアの熱も相当にあがって、はじっこのほうで特定年代の中年男どもが狂ったようにタコ踊りをしてて、うんうんそうしたくなるのようわかるわ … と、つまりはそういう音なんです。

アンコールしろでフロアがうるさいのに物販のとこにふたりで座っていた彼女たちのアナログ買ってかえった。まだプレーヤーもなんもないけど。

こんなふうによいライブにいっぱい出会えるとよいねえ、としみじみしながら帰った晩でしたわ。

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