12.25.2016

[film] Office Christmas Party (2016)

17日の土曜日の晩、Union SquareのRegalで見ました。滞在最後の晩は悲しくて辛くなるばかりなのでバカでくだんない(褒め言葉よ)映画を見ることにしているのだが、これはそういうやつで、昨年も同じように"Sisters"でそれをやろうとしたらまさかのSold outでがっかりで、今度はおなじことを繰り返さないように前日に買っていった。

ZenotekていうIT会社のシカゴ支店でCTOをしているJosh(Jason Bateman)は離婚のごたごたを抜けたばかりで、でも支店は成績よくないので支店長(T.J. Miller)の姉のCEO(Jennifer Aniston)は人員削減とかボーナスなしとかお店取り潰しかもとかパーティもやっちゃだめとか言ってて、そこをなんとかすべく業界内セレブのWalter(Courtney B. Vance)を引っ張って建て直そうとしてて、そういういろんな思惑をすべてひっくるめて、いちかばちかとにかくぱーっとやっちまおうぜ、のオフィスあげてのクリスマスパーティが開かれて、仕切り魔の人事の頭のMary(Kate McKinnon)とか張り切り過ぎてとてつもない大騒ぎに転がっていくの。

DJが入って歌合戦とか恋愛合戦とか下半身コピー/スキャンくらいならわかるが、ドラッグの入った大袋を扇風機の前で弾けさせちゃったもんだからあーら大変、になるの。 こないだみた『ハイスクール マリファナ大作戦』のような全員らりらりのなんでもあり、になる。

で、こんなふうに社内の乱痴気騒ぎに留まらずになぜかロシアのギャングを巻き込んでシカゴの街にまで拡がっていくとこがすごい。割とどうでもよい、ざわざわやかましめの、義理でいるだけみたいなパーティで気がついてみればあんなこととかこんなことが、てなことが勃発しあとでわかってびっくりしたりすることがあるが、そんな無責任に放置された無法地帯の勝手にすっとんでいくノリがあってたまらない。どこかのお店やホテルのボールルームを借りてやるのとは違って自分たちのオフィスでやるパーティだと、このどうせ誰も見てないしやっちまえのどうでもいい感も増幅されて適当に抜けてしまったりするもんだが、その裏ではこれだけのことがこんなにもいっぱい起こっていた/起こりうるのだ、というのを見たいとこ見たくないとこ含めてなかなか丁寧に描写していて、それ故に後半オフィスをぶっちぎって夜の街に飛びだして大停電まで引き起こすそのスケールの拡がりが活きてくるのだった。失礼だけどこんなにきちんと作ってあるコメディだなんて想像もしていなかったわ。

学園モノだと「校長」にあたるCEOのennifer AnistonのとてつもないドSっぷりがたまんない方にはたまんなくて、”Ghostbusters”に続いて「普段はひとり勝手で空気読めない変なひとなのに土壇場でとてつもないかっこよさを発揮するキャラ」を確立してしまったKate McKinnonとか、Joshの部下のOlivia Munnとか、なんか女性ばかりが突出して前に出てくるやつだった。 そもそもは主演のはずのJason Batemanの薄いことときたら。

見終わってご飯食べて部屋に戻ったらSNLでKate McKinnonのヒラリーが"Love Actually"をやっててさー(あれをパロディとは言うまい)。今年はほんもんのヒラリーよりもあんたの1年だったよね、て改めておもった。 この人がいなかったらほんとうに真っ暗の1年だったよ。

エンドロールでNG集もちゃんと流れるの。これこれ。


今年のクリスマスソングは、Best Coast の "Christmas and Everyday”とMelvinsの“Carol of the Bells” くらいだった。
もう終わろうとしてるけど、みなさんよいクリスマスを。

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