1.03.2016

[film] They Drive by Night (1940)

26日の午後、シネマヴェーラ(祝10周年!)の特集「映画史上の名作14」から1本みました。
もうこの特集なしの年末年始なんてありえない体になっている。

「夜までドライブ」。 ちなみに”They Live by Night” (1948)は「夜の人々」ね。

Raoul WalshとGeorge Raftの組み合わせが素敵で大好きで、“The Bowery” (1933) とか”Manpower” (1941) とか、多くのひとにとってはいやいやそれはJames Cagneyじゃないの?  かもしれないが、George Raftの丸太みたいなぶっとさとそこから繰りだされるパンチの破壊力がたまんないのよ。 
Humphrey Bogart ?  うーんここではあんまし。

Joe(George Raft)とPaul (Humphrey Bogart)のFabrini兄弟は長距離トラックの運転手で、大陸をかわりばんこに運転して、仕事はきついし借金もまだいっぱいあるけど、将来自分たちでトラックを持って独立することを夢見ている。

もうじき子供が生まれるPaulは事故で片腕を失ってしまい、車も大破しちゃったので、Joeは昔世話になったEdの会社で少し現場を離れて働くことにして、真面目で人望も厚いJoeは重宝されて出世していくのだが、おもしろくないのが昔JoeにふられたらしいEdの妻Lana (Ida Lupino)で、Joeにはつきあいはじめた大人の女性Cassie (Ann Sheridan)がいるのにお構いなしにぐいぐい割り込んできて、やがてとんでもないことをしでかすの。

こうして前半の任侠トラックものから後半は犯罪ノワール - 悪女ものに変わってしまうのだが俳優さんの柱々がどっしりと揺るがないのでドラマとしてまったく無理なく、拳を握って負けるなJoe! になって最後まで一気に走ってしまう。 おもしろいったら。

George Raftのすばらしさにはため息つくしかないのだが、Lana役のIda Lupinoがおっかなすぎてついたばかりのため息をそのまま飲みこんでしまう。 だれか彼女の出演作と監督作をまとめて特集してほしい。(すこし前にMOMAがやっていたよね)

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