8.20.2014

[film] Transformers: Age of Extinction (2014)

13日の水曜日の晩、六本木でみました。  3Dのほう。
2時間45分を週末に使うのはもったいないので平日の夜でいいや、とか。

なんでこんなのを見たいんだろう? ていつもおもう。
過去の3作も見ていて、その際にも自問自答している - なんでこんながちゃがちゃ目に悪いし耳にも悪いし頭にもよくなさそうだしとっても爽快になるわけでもないし、もうちょっとなんとかすればとかいつも思うし。

いろんなでっかいのが豪快に激突して火花が散ってビルがぶっ壊れて、みたいなのをあんま生々しく肉々しくないところで見たい、というのはあるのかも。(←まじめに分析する)

冒頭、恐竜の時代に宇宙船が飛んできて恐竜を金属にしちゃうとこがあって、その氷漬けみたいのが極地の氷のなかから発見される。
現代、5年前にトランスフォーマー同士が喧嘩してシカゴの街をぼろぼろにしたので、トランスフォーマーも宇宙人も禁止令が出ている。 そんなアメリカの田舎でダメ発明家をやっている貧乏なパパ( Mark Wahlberg)がどこからか怪しげなトラックを拾ってきて、そいつが身を隠していたトランスフォーマーのオプティマスプライムだとわかって、パパと娘と娘の彼のレーサーは政府と、政府と契約している殺し屋ロボみたいのからも追われるようになるの。

追っかける人間の側は殺し屋ロボと契約しているCIAとか、トランスフォーマーの成分を解析してメガトロンを再生しようとしている会社の偉いやつ(Stanley Tucci)とかいろいろで、オプティマスプライム側は仲間をほとんどみんな壊されて無勢で、圧倒的に不利なのだが、そういえばあいつらが... て恐竜ロボをつれてくるの。 (書いててバカらしくなるねえ)

ターミネーターの時代もX-MENの時代も既に知っている我々としては、どこのどんな人間が勝とうが、ロボットが勝って人類が絶滅しようが、なにが起こったって構わないし、むしろまじで絶滅した後のなんもない映像が見たくてたまらないくらいなのだが、ここらへんの物語の周辺にはびこる「正義」ていうのは(あるいは「悪」ていうのは)いつまでも、どこまでもしぶといったら。

シカゴの街をこれ以上ぶっこわすのはよくないと判断したのか、舞台は途中から香港になって起伏だらけ、高層ビルだらけの中で激闘を繰り広げるの。 要は車がぶーんて走りまわれる道路と、重い金属ブツが派手に落っこちていくための高さが必要、なのね。

これまでのシリーズの人間だいひょうだったShia LaBeoufは、ずーっとえんえん走り回ってばかりだったが、今度のMark Walburgは、そういう芸当がないかわりにべったべたの娘愛とか、そういうので勝負しようとする。 (んで、勝つんだよね)
しかし、意固地なまでにダイバーシティを排除するふうに物語は動いていくのね。

んでさあ、そんな恐竜の昔からロボみたいのがあったのなら、なんで連中は車からトランスフォームする仕様になっているの?
車とか機械のない時代はどうしていたの? て疑いを持ちはじめるのだが、そう思い始めたとたん、創始者に聞いてこよう、とか言ってオプティマスプライムは宇宙に飛んでいっちゃうの。  宇宙のどこかにはハズブロの神がいるんだねえ。

80年代初、われわれはさんざんジャーニーをバカにして唾棄していたものだが、今そういうひとはあまりいない。
マイケル・ベイもそんなふうに評価される時代がきてしまうのだろうか? 

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