8.10.2014

[film] RIP Menahem Golan

Menahem Golanさんが亡くなられました。 享年85歳。

わたしはこの人が監督したりプロデュースしたりした映画を語れるほどは見ていないのだが、従兄のYoram Globusと組んで作ったCannon Filmsのことなら、80年代に映画を少しでも見ていたひとなら誰でも知っている。知らないとは言わせない。

2010年の11月、リンカーンセンターでCannon Filmsの特集 - “The Cannon Films Canon" - があって、そのとき滞在していたので何本か見て、Menahem Golan + Yoram Globusふたりのトークもあったりした。 そのときの様子は以下に;

http://talkingunsound.blogspot.jp/2010/11/film-love-streams-1984.html
http://talkingunsound.blogspot.jp/2010/11/film-runaway-train-1985.html
http://talkingunsound.blogspot.jp/2010/11/film-apple-1980.html

とにかく彼らがいなければ、Jean-Claude Van DammeだってSharon Stoneだって世に出ることはなかったのだし、Chuck Norrisがあんなふうな伝説になることだってなかったはずだ。

そして何よりも、John Cassavetesの遺作 - “Love Streams (1984)”だって、全てのスタジオで断られたのを最後に拾いあげて、病床にいたCassavetesに最後までやりたいようにやらせてあげたのは彼らだった。

トークのなかでは、とにかく金になりそうなのはなんでも狙ってやった、とホラみたいなことばかり言う楽しいおじいちゃん達だったが、金目当ての連中がこれとか、JLGの”King Lear” (1987)とかAltmanの“Fool for Love” (1985) とかを製作したりするだろうか。 たぶんマジで狙ったんだろうと思う。 そういう時代もあったのだよ、と。

Roger Cormanがあれだけ再評価され、Asylumが喜ばれるのであれば、Cannon Filmsだってじゅうぶん評価されてしかるべきだと思うんですけど。

とくに、あの特集の目玉でもあった”The Apple” (1980)はぜったいやってほしいですけど。
オーディトリウムかカリテか、来年のカナザワでもよいからー。

ご冥福をお祈りします。

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