8.17.2014

[film] The Devil and Miss Jones (1941)

8日金曜日の晩、シネマヴェーラで見ました。「悪魔とミス・ジョーンズ」
シネコンは怪獣とロボとアニメと、そんなのばっかしでくそつまんねえったら。暑苦しいったら。

マンハッタンの38thにあるデパート(場所だけだとLord and Taylorだね)とかいろんなのを経営している大金持ちのMerrick(Charles Coburn)は、自分の人形を曝し首吊りにして組合を作って団交しようとしている従業員達をとっちめるべく探偵を雇ってその首謀者を探ろうとするが、やってきた探偵が頼りなさそうだったものだから自分が従業員になりすましてデパートの靴売り場に潜入するの。

店員になって配属されてみると売り場責任者がやなやつだったり、売り場の同僚Mary(Jean Arthur)とかElizabeth(Spring Byington)には身寄りもお金もないかわいそうな老人と思われてやさしくされたりいろんな経験をして、やがて組合を作ろうとしているのはMaryの彼 - Joeであることがわかったりするのだが、彼らにはコニーアイランドに誘ってもらったり迷子になったところを助けてもらったりして、そういうのを通して本来の目的から外れて働くこと生きることの意義みたいのを彼らと共に学んだりして。

これ、びっくりするくらいおもしろかったんですけど。

ベースのテーマはとっても青臭いはずなのに、MaryやElizabethやJoeの処遇はどうなっちゃうのか、Merrickの正体はいつばれちゃうのかはらはらどきどきで、脚本がよいのだとおもった。

コニーアイランドでMaryがMerrickにJoeとの恋愛について語るとことか、警察に拘留されそうになったMerrickのためにJoeが演説をうつとことか、いちいちほんとにすばらしいんだよ。 なんてすてきな人達なんだろ。

でも最後、労働万歳!みたいになっちゃうのはなー。
やっぱし経営者はどこまでもブラックで反省しないクソ野郎であったほうが話としては盛りあがるのかもね、とか少し。

でもさあ、こんなのが未公開だったなんてブラック映画興行団体の陰謀だわよね。

あと、一番高いのから2番目のツナ缶が12セントだったのかあー、とか。

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