7.25.2014

[film] Maleficent (2014)

魔女でも妖精でもなんでもいいからとにかく、この気圧と湿気やめて、ということで20日の日曜日、日本橋で見ました。 3D。  日本橋のここってやっぱし画面暗くない?

妖精の国の妖精だったMaleficent(Angelina Jolie)は若いころ、人間の男と恋におちて永遠よねとか思っていたのに裏切られて羽をもがれてあったまきて魔女になっちゃって、羽をもいだ手柄で王様になった野郎の赤ん坊に呪いをかけるの。 呪いをかけられたほうは、赤ん坊を魔女の呪いから守るべく山里に隔離しておくのだが、その娘(Elle Fanning)はなかなかかわいく育って憎めないので困ってしまうの。 で、呪いのときがやってくると、まるで吸い寄せられるように娘は。

基本は"Frozen"(アナ雪)とおなじ枠組み、と見てよいのかしら。

■いまどきの純粋で一途な愛は、よいこをモンスターに変えてしまう。(この世の中はそういうふうにできている)
■モンスターを理解して対応できるのは子供とモンスターと、同じような純粋さを持ったやつ、のみ。
■男はなんにせよぼんくらで役立たずでしょうもない。 いらねえ。

足踏みどーん - 氷山べりべりべりー  - れりごー♪  で謳いあげられる男不要もしくは男社会不要論て、それはそれでぜんぜん構わないのだが、ディズニーがそういうのを打ち出してくる - 物語として物語るというより戦略的に打ち出してくる - ように見えてしまうところがなんかね、なんだろうね。

ディズニー(ランド)ていうのは、そもそもがでっかいネズミとか狂ったアヒルとか空飛ぶ子象とか、魑魅魍魎モンスターの世界で、女子供はそういうのに無我夢中になって、男はうんざりしつつもそういう女達をなんとかするためにそいつらを車で運んだり入園料とかグッズ代払ったり、ていう商売モデルでずうっとやってきているものだから、男は恒常的にバカになっていただいて、安定的な母権社会の活性化に資するようなファンタジーを量産していれば世界はじゅうぶん安泰、なのかもしれない。  

でもね、そうやって適度にはじかれたバカな男共が暇を持て余してテロだの戦争だのをおっぱじめて、女のほうは産めよ増やせよとか乱暴に言われて、それがなかなか気持ちわりい今の状態なのではないでしょうかみなさん! と。

だからほんとは、アナとエルサは男をぜんぶ氷屋にしちゃえばいいんだし、マレフィセントは男をぜんぶカラスとかロバとかに変えてやって、要は去勢しちまえば、そこまでやってくれれば許してあげようなのにさ、バカな男を結果的に野放しにするもんだからー。

などなど、お話とはあんま関係ないところで引っかかってしまうのだった。
ディズニーにはね、こういう昔話の新解釈、みたいなとこを狙うんではなく、シンデレラとか白雪姫とかこれとか、王道のクラシックを今の技術使ってゴージャスにリメイクしてくれれば十分なんですけど。 ← ていうのがじつは一番たちわるいやつなのかも。

Angelina Jolieの頬骨のとんがり具合がすごすぎて、そこにばかり目が行くのであまりこわくない。
もっとがんがんのゴスにすべきだったのに。

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