5.23.2011

[film] Prom (2011)

最終日の水曜日も雨でー、もう涙も枯れた。

晩は、ヴィレッジのIFC Centerに"Bill Cunningham New York" (2010)を見に行ったら売り切れててあぜん。だってさあ、もうメインの上映終っててここ二番館でしょ、いちんち2回しか上映してないのになんで売り切れてるわけさ?

と、ひとしきりぐちぐち呟いた後、しょうがないのでTimes Squareに戻って、これ見ました。

上映前、もうじき公開される"Winnie The Pooh"の予告が掛かってて、ミルンの原作に近そうだったのできゅーんとしていたら、主題歌を歌うのはZooey Deschanelさんだと! 
頼むから日本公開時、変な日本の歌をかぶせるのはやめてね。

http://www.imdb.com/video/imdb/vi3622280473/

さて、"Prom"のほう。 客は全部で6 人くらいか。

ディズニーによる青春プロム映画。
予告で見たときはなかなか盛りあがったのだったが、実際にはあんなもんかしら。

プロムを高校生活の総て、集大成、じんせいのいち大イベントと考えてそれに打ち込むプロム実行委員長でよいこのNovaと、ちょっと不良でバイク乗ってて、がてん系だけど実はナイーブなJesseの、最後まで噛み合わないやりとり(含.親子関係)を軸に、いろんなキャラの子供達が、プロムのその日に向けて、くっついたり、別れたり、ふったりふられたり、あがったりおちこんだり、そういうのをえんえん繰り広げていく。必ずどっかのだれかに自分のケースもはまるように満遍なく配慮されているかんじ。

プロムなんて海の彼方の戦争としか思えなかったにっぽんの我々にとって、ほんとのところどうなのか、だれもかれもがあんな鶏みたいに右往左往するものとは思えないのだが、うん、そんなんでもないから、というところもそれとなく示されてはいたり。

殺人も脅迫も誘拐も暴力も喧嘩もいじめも、修羅場も三角四角も心中も、実際の高校生活にはほとんど関係なく、ぼんくらで平穏で、なんの大志もなく、日々のプチ失望の反復のなかで三年間を過ごしてしまった大多数のひとりとして、ごくふつうに納得できるものでした。  
少なくとも誰もが"High School Musical" (2006) みたいなテンションで日々を過ごしているわけではないことは確認できるし。

でも、だからこそ、NHKのドラマみたいな堅さと窮屈さと物足りなさを感じてしまったことも確かなの。
例えばここに、劣等感のかたまりでぎゅーっとなっている女の子(Molly...)とか、軽薄思いこみ一直線で突っ走るAnthony Michael HallとかJon Cryerみたいなキャラが、下級生みたいな角度から無謀に縦横にちょっかい出して暴れまわってくれたら、学園ドラマとしてはいいとこまでいったにちがいないと思うのね。

あと、演じている若者達が知んない顔ばっかりだったのは仕方ないにしても、ずうっといっぱい鳴っている音楽が、しらないのばっかしだった。 これはちょっとだけショックだったかも。そんなもんよね。時代は変わるのよね。


ええとあとは。

Jimmy Fallonのは、月曜日がRandy Newman先生で、"Losing You"をやってくれた。番組のサイトでは"Short People"を歌う姿もみれます。
"Songbook Vol.1"のときはサイン会にいったなあ。

火曜日は、Death Cab for Cutieだった。
Benは髪のばしててなんか気持ちわるいし歌もよれよれしててだいじょうぶかよ、てかんじだったが、バックの音の硬質なかんじは初期のほうにちょっとだけ戻ったような気がした。

そういえば今回、レコード屋に行く時間がなかった。
だからむりなんだって3日間なんて。


帰りの飛行機ではあー。

ベニー・チャンの『新少林寺』。
暴君のアンディ・ラウが裏切りにあって娘を奪われて、かつて自分がひどいことした少林寺に逃げこむの。少林寺は受け入れてくれて、彼は心を入れ替えて修行に励むのだが彼が生き延びていることがばれて、かつての弟分とか異人達が寺に攻めこんでくるの。

最後はみんな悲惨でなかなかかわいそうなのだが、あんまり情緒的なとこはなくて、しっとり暗くていかったかも。で、だから最後にもってきたふたりの会話がじーんとくるの。

ジャッキー・チェンはなかなかおいしい役。野菜炒め拳に麺こね拳。
今後はこんなのばかりになるのかなあ。
あれじゃ笠智衆だよな。

あと、"Tangled" - 『塔の上のラプンツェル』を。
ディズニーのひとつ前のアニメ"The Princess and the Frog" (2009)もよかったけど、これもいいねえ。 しか言いようがないや。 カメレオンもいるし。
ラプンツェルが声を張りあげるたび、Mandy Mooreの顔が浮かんできてこまった。そんな見ているわけでもないのに、変なかんじだった。

他になんかおもいだしたら書きますわ。

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