10.03.2014

[film] The Skeleton Twins (2014)

うううねむいよう。
30日の火曜日の晩、SFのダウンタウンのシネコンで見ました。
ここ、2月に”Winter’s Tale”を見たのと同じとこで、デパートが入っているビルの5階にぽつんとある変なとこで、”Winter’s Tale”のとき、途中で画面がハングして上映が中断して、そのお詫びにタダ券をくれたときのを窓口で出したらすんなり入れてくれた。 

Milo (Bill Hader)とMaggie (Kristen Wiig)が姉弟ということなので”Step Brothers” (2008)みたいなどたばたコメディを期待していたらぜーんぜん違った。

冒頭でMiloはBlondieの“Denis”を大音量で流して、バスタブで手首を切って死のうとしていて、その失敗した自殺の知らせを受けたMaggieは10年ぶりくらいに弟と再会して、自分ちに引き取ることにする。

Maggieは夫(Luke Wilson)とふたり暮らしで、健康でなんも考えていないふうの夫とは距離を置いてて、ダイビングスクールの講師にぼーっと憧れたりしていて、突発的にセックスしてしまい頭を抱えて、でもそこから発展するわけでもなくて、疲れている。

Miloはゲイで、自殺未遂後、昔の恋人 - 高校の頃の英語教師(Ty Burrell)と会ったりしてみるが、既に家庭のある彼からは煙たがられてこちらもぱっとしない。

どっちもどんより腐れているふたりが励ましあったり奮起したりして前を向く、なんて話しではぜんぜんなくて、互いに顔をみてもうんざり、互いに互いをしょうもないと思っていて、どちらも昔の思い出とかにしがみついてばかりで、最後まで輝ける瞬間は訪れないのだが、でもなんかよいの。そんなもんだよねー、とか。

そんなふたりがStarshipの“Nothing’s Gonna Stop Us Now”でリップシンクするところとか、着飾ってハロウィンパレードに行くとことか、どこにも行けない彼らが身を寄せあってぼーっとしているところなんか、すばらしくよいの。

それにしても、Bill Haderもよいのだが、Kristen Wiigがとんでもなくすごい。
"The Secret Life of Walter Mitty”で”A Space Oddity”を歌うとこも泣きそうになったが、今度のはそんな瞬間ばっかし。 険しい顔、しょんぼり顔、寄ってくるな顔、消えてしまいたい顔、クッションに顔を埋めて叫ぶとこ、ぜんぶが素敵すぎる。 


ほんとうであれば、22:00から公開される”Gone Girl”にとつげきしたかったのだが、今日から空港前からより奥地の、周囲になんもないようなとこに移送されてしまったので動きようがない。
ほんとくやしいったら。

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