2.24.2013

[film] Jack Reacher (2012)

16日の土曜日、『手討』のあとに六本木で見ました。『アウトロー』。これも戻ってきたときには終わっていそうだったし。
それにしても、"Ted"が興行収入ずっと1位、ていうのはへんだ。 嫌いな映画ではぜんぜんないのだが、病んでるわ。

朝のオフィス街で遠距離から5人が連続で狙撃される事件が起こり、容疑者は割と簡単に捕まるものの、彼は「Jack Reacherを呼んでくれ」と言って刑務所に搬送される途中でリンチを受けて重体になり、もの言わぬひとになってしまう。

んで、「呼んだか?」みたいなかんじでどこからか風のように現れたJack Reacherは、弁護士のおねえさんにあれこれ指示を出し、彼女の車や携帯も借りて(あんただれ?)、勝手にぐいぐい捜査を進めて敵の癇に触るようなことばかりやるのでとうとう向こうはぶちきれて噛みついてくるの。

誰の指図も受けない俺は俺の法で敵を裁く、ていうのが「アウトロー」の所以なのだろうが、自分の法だってLawはLawだし、それがあまりに強くぶっとく容赦なく相手をなぎ倒していくので、あんまし「アウトロー」なかんじはしない。 じゃあなんのかというと、それこそ"Jack Reacher"なのだ、と。 もんくあるか。

ではそれがそこらの問答無用系のExpendablesな人々とどこが違うのかというと、千里眼的な冷静沈着お見通しの技と、じじい共ときちんと渡りあって、ふむこいつなら娘の婿にしてやってもよいな、くらいのことを思わせてしまう雰囲気、であろうか。

この映画は、Richard Jenkins (弁護士のパパで凄腕検事)、Robert Duvall(射撃場の主、過去になんかあったらしい)、Werner Herzog(指なし)となかなか手ごわい老人たちが沢山でてくるのだが、彼らとのやりとりがなかなかすばらしいの。

それにしてもWerner Herzog、あんた何者? なかんじを漂わせるだけ漂わせておいて結局なんもしない ...
そして、Robert Duvallがすばらしい。 彼はむかしベトナムにいて、そのときの名前はキルゴアだったのではないかとおもう、そんな無軌道なじいさんなの。

という石頭で変なじじいばっかりでてくる男くさい映画で、見てて弁護士のおねえさんがかわいそうになった。
あたしは優秀なんだ、って思ってがんばってここまできたのに、誰も彼女の言うことなんか聞いてくれないし。

いちばん気になったのがIDも携帯もカードも着替えも持たずに股旅で暮らすJack Reacherのふだんの生活がどんななのか、ということだ。 近くによったらすごい臭いがするのかもしれない。 実はそのあたりで「アウトロー」なのかも。 


ここまでで渡英前の東京の分はおわり。

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