6.27.2011

[film] Foo Fighters: Back and Forth (2011)

せめてこれくらいは、あうあう、ということで初日の土曜日に見てきました。
でっかい音で聴けるなら、とそれだけが目あてだったのに、シアターは1だった。 
せめて2か7にしてほしかった(ぜんぜんちがうんだよう)。 
林由実香だって7なのに(行けなかったけど)。

”Back and Forth”のほうは、Behind the Music系のドキュメンタリーの王道だった。渋谷陽一も日経エンタも間違いなくぜっさん、みたいな。
バンドヒストリーを隠さず漏らさずきちんと追って、メンバーがそれぞれきちんと受け答えしてコメントして、誰がみてもわかりやすくて納得できておもしろいふうにみせる、という。

こういうことをやって、それなりにさまになる最後の現役ロックバンドなのかも。 
ストーンズやU2のなんて今更見たくもないし、ColdplayとかArcade Fireなんかのそれが、おもしろいものになるとは思えない。

US郊外のアングラパンクコミュニティから出て、ひたすら激しく、やかましい「バンドの」音を志向し、とは言いながらもみんなに聴いてほしいんだよう、というサービス根性とでっかいハートを併せもつ、そういうバンドであるが故になしえた偉業 - たぶん裏では映像の1000倍くらいいろいろあったんだろうが、べつにいいやと笑って流せるアメリカの、アメリカ人Dave Grohl とそのバンドの-。

個人的には、バンド前史のKurtの死のところがしみた。
彼の死の前後の報道は、MTV Newsのあのオープニング(ばん・ばん・ばん・ばん)と、Kurt LoderとTabitha Sorenのあの顔と声と共にずううっとあって記憶から剥がれてくれない、おそらく大多数のアメリカ人にとってもそうなんだろうなあ、て。

ドキュメンタリーの後の3Dライブは、まあ、あんなもんかも。
映像に興味ない(と言い切る)バンドがやりそうなことだよね。

あとは、Krist Novoselicと(3Dライブでは)Pat Smearが鳴らす "I Should Have Known"の中盤のベースラインね。 おそらく、彼らにしか出すことのできない音。 爆心地で鳴っている音、吹いてくる音。 
この音のためだけに、2時間半以上座っていてもいい。 あれは吉祥寺でもういっかい、だな。

字幕は、直前までいろいろあったみたいでしたが、あんなもんかしら。
バンド名とかちょこちょこ抜けていたけど。

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