11.23.2017

[music] Chris Thile and Brad Mehldau

12日の晩、Barbicanで見て聴きました。 たまにはこういうのも行く。
実は知らなかったのだが、なんとかJazz Festivalていうのの一環で、彼らのUKでのライブはここだけだって。

Brad Mehldauさんを見るのは久々で、最後に見たのは彼が飛び入りしたJon Brionのライブで、あれはいつのどこだったかしらん?

Chris ThileさんがいるPunch Brothersは一度ライブ見てみたくて、でもいつもチケット売り切れちゃうので歯ぎしりしてた。Blue Note東京のときはJohn Caleの公演と近く過ぎてJohn Caleのほうを取ったのだった。

ふたりのデュオのCDは、渡英引っ越しお片付けのBGMになると思って出ていたのをすぐ買って流してみたのだが、音楽とは違って片付けはぜんぜんスムーズに流れてくれなくて、途中でもっとぶっ壊してくれる系の音にスイッチしてしまったことを思い出す。

ステージ上にはピアノとマイク2つだけ。 Chris Thileさんはマンドリン一本と声、だけ。

ちりちりぬいぬい、素材と色と太さの異なる糸を手繰って、太さも形状も異なる編み針を使って、一枚のでっかい織物をあらゆる方角から織りあげていくかんじ。或は別々の布をパンケーキみたいに重ねていくかんじ。或は海と砂みたいな... とかきりがない。
要は気持ちよいしおいしそうだしいろいろたまんない、てことよ。

ピアノの一音もマンドリンの一音も、異なる弦楽器から放たれた音波が、どこでどう撚りあわさってあんなふうな気持ちよい波になっちゃうのかは謎で、でもそんなこと言ったら音楽なんてぜんぶそうなのだろうけど、このふたりの弦のつまみあい、ひっかきあいは気持ちよすぎる。 猫だったらずっとごろごろ喉を鳴らしている状態。

Chris Thileさんのヴォーカルも素敵で、でもどの(歌詞つきの)曲にも声を被せるかというとそうではなくで、Fiona Appleの"Fast As You Can"は歌うけど、Eliott Smithの"Independence Day"は歌わない、とか(どちらもLate 90'sの名曲だねえ、としみじみ)。 ふたりが声を重ねたNeil Youngの"Tell Me Why"はすばらしかったねえ。 他のカバーだと、Gillian Welchの"Scarlet Town"とか。

このふたりが技術的に卓越しているのは誰もがじゅうぶんわかっていて、そういうのの応酬にしてしまうこともいくらでもできるのだろうが、ライブでは歌のひだひだの先にはみでた糸くずを拾いあげて紡いでその先の模様を、或は本を編み直してその先のお話しを聞かせてくれる、そういう方向に自分たちで演奏しながら耳を傾けているようだった。

ああこのままこのブランケットにくるまって寝たいよう(週末が行ってしまうようー)、となったところで終わった。 アンコールやって!の騒ぎは当然。2回でてきた。

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