9.06.2013

[film] Born to Win (1971)

31日の土曜日はお昼過ぎまで仕事にやられ、その前の金曜日の晩も朝3時過ぎまでずっと仕事だったので、ホテルに戻って少し死んで、午後3時過ぎに鳥頭状態で立ちあがり、AstoriaのMuseum of Moving Imageに行って、みました。 

8月10日から"Fun City: New York in the Movies 1967?75"ていうNew Yorkの街を舞台にした映画の特集をやっていて、そのなかの一本。 この日は2時から"Taking Off" (1971) - 『パパ/ずれてるゥ!』をやっていて、5時からがこれ。 New Yorkを撮ったチェコの監督の一日、ということらしい。
他にも見たいのいっぱいあるねえ。

http://www.movingimage.us/films/2013/08/10/detail/fun-city-new-york-in-the-movies-196775/

Museum of Moving Imageはほんとに久しぶりで、一時期はメンバーで、ここに塾に通うみたいに通っていた。 でも建て替えをしてモダンな建物になってからは割と疎遠になっていた。 でも特集は相変わらずよいの。 7日から11月までは"The Complete Howard Hawks"なんてやっている。
常連のおじいさんとかまだ生きてて上映前のカフェにいたりするのだが、ここのモダンなインテリアからは完全に浮いていて、なかなかおもしろかった。

邦題は、『生き残るヤツ』 ...
George Segalが、おれはちゃんとやってるいかしてるだいじょうぶだ、と思いこんでTimes Square近辺でぷらぷら日々を過ごしているヤク中で、小犯罪をしたり運び屋をやったり警察とやりあったり、でも更生しようとはしなくて、明日はどっちだの日々が続いていて、そんな彼の腕に彫ってある刺青が"Born to Win"なの。

盗もうとした車の持ち主だったのがKaren Black(R.I.P.)さんで、そのまま彼と彼女のアパートに行って仲良くなって、彼女と冬の海に出かけてふたりでじゃれたりするところ - 彼女が歌をうたうところがすばらし - だけ、ほっこりなごんだりするのだが、それ以外はずーっと70年代のNew Yorkの冷たいかんじ(みんながみんな、そういうよね)が吹きっさらしで吹いてきて、その寒いかんじがすばらしくよい。

特にでっかい事件が起こったりするわけではなく、大抵通りと建物の中への出入りの、往復のなかですったもんだがあって、このしんどい終わらない状態が続くばかりで気持ちよいとは言えないのだが、そういう半端で落ち着かないところに浮いたようにして生きるひとたちがいた、ということ。

それにしても、この頃のGeorge Segalって、"Where's Poppa?"  (1970) にしても"The Owl and the Pussycat" (1970)にしても、どこまでもBorn to Winじゃない役柄を堂々とやっていて、これはこれでおもしろいなー、とおもった。

まだぴちぴちのRobert De Niroが警察の脇役で出ていて、それだけが話題みたいに言われがちの作品でもあるのだが、そんなことなくて、これはこれですばらしくよい街のスケッチではないか。

帰り、久々にAstoriaの近辺をふらふらしてみた。 ぺたんとした住宅街だし、あんま変わったかんじはしないのだが、よいの。 Brooklynもいいけど、この辺のひなびたかんじもいいなー、と思いつつ36 Aveの駅についたらManhattan boundがクローズしてて、慌てて反対側のホームからAstoria-Ditmars Boulevardまで一旦戻って出なおし。

このへんの、外してくるとこも変わっていないのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。