7.29.2011

[film] The Last Run (1971)

ファスビンダーの後、もうこんな世のなかやだ、とぶつぶついいながらそのまま東にだらんだらん歩いて、暑さでなんどか吐きそうになりながらAnthology Film Archiveで1本みました。

B級カルト映画の名門DVDレーベル、"Blue Underground"の創設者であり、映画作家でもあるWilliam Lustigを讃えるシリーズで60~70年代の半端でない半端もんがいっぱい上映されてて、これはRichard Fleischerの車アクションもの。 

Blue Undergroundのリンクはこちら

他に見たかったのは、Dennis HopperとWarren Oatesがでてくる"Kid Blue" (1973)とか。

日本題は、『ラスト・ラン/殺しの一匹狼』。 もともとジョン・ヒューストンが作る予定だったのを途中からフライシャーが引き継いだらしい。

初老のGeorge C. Scottが一匹狼の運び屋で、これを最後の仕事にして引退しようと思ってて、ヨーロッパのどこかで囚人護送車から逃げた脱走野郎とその彼女を拾って、国境をぶちぬいて爆走していく。東京12chふうみ。

老人がひとりで車を整備する静かなとこからはじまって、ひたすら乾いた道路を老人と若いふたりを乗せてぶいんぶいん車が走っていく、そのかっこよさがかっこいい、ていうだけの映画なのだが、いかった。

音楽はJerry Goldsmithの濡れ演歌みたいなものがなしーやつで。


晩はちゃんとしたお食事でも、ということで、Brushstrokeに行ってみた。

かの、Bouleyが辻調と組んでNYにぶちあげた、日本料理のお店ね。

David Bouleyの90年代、オリジナルの"Bouley"はそれはそれはそれはすごかったのよ。
それが00年代に入って、場所を新しいとこにして、Bouley Bakeryをはじめたり、電気釜を買ってダシやらなにやらの研究をはじめたあたりから、彼のお皿からオーラが消え始めたようにおもって、どうなんだろ、とずっと思っていたものの、彼は止まるひとではないし、ま、しょうがない見守ってあげよう、だったの。

場所は、かのDanubeがあったとこ。 Danube、ほんとに好きだったのになー。
あの漆黒のヨーロッパ・ゴスなデコールが、白木のオープンキッチンに変わっていた。

2種のコースのみで、いただいたのは上ほうのTasting menuを。
最後のご飯ものだけ、6種類くらいから選べたのだが、あんま冒険しないで握り寿司にした。

カンパチとか冷製スープとか鴨とか茶碗蒸しとか、それなりに。 お腹はふくれた。
NOBUとかあのへんの危なっかしいかんじはなくて、ちゃんとしていた。 そらそうか。

日本料理の基本を異国のひとにもちゃんと伝えよう、みたいなところはしっかり守って、外してなかったかも。
日本人だけでやってもああはならないだろうしね。

一瞬だけDavid Bouley本人がカウンターの向こうに立ってた。へんなかんじだった。

デザートはもうちょっとがんばったほうが。
豆乳のパンナコッタなんて、あれじゃコンビニ菓子だわ、とか。

でも、嘉日のラディカルさには負けるかも。


帰って久々にSNLをみました。
ホストは、Amy Poehler、音楽ゲストはKaty Perry。
へんな服、へんなコーラス、へんな振り付け。 でも、Gagaはどこがよいのかぜんぜんわからんが、この娘っこは、なぜかどうしても嫌いになれない...

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