12.30.2013

[film] My Man Godfrey (1936)

今年の暮れ正月も外せないシネマヴェーラの『映画史上の名作10』。
29日のお昼にまずはいっぽん、『襤褸と宝石』 -  「ぼろとほうせき」て読むの。
ほんとうにおもしろいんだから!

大恐慌の時代、マンハッタンの東の反対側のスラムに金持ち連中がやってきて、パーティの余興のscavenger huntの品物としてホームレスを拾っていく。 金持ちお嬢さんのアイリーン(Carole Lombard)が拾ったのがゴドフリー(William Powell)で、彼の物腰の柔らかさにちょっと惹かれたのと、品物扱いしてしまったお詫びと酔っ払いの勢いで彼を執事として雇うことにする。

5番街の1011というのがアイリーンのアパート(ここ、メトロポリタン美術館のまんまえだよ - 原作だと1011 Park Ave.だそう)で、家族はみんなそれぞれ身勝手なことばかりしている変人たちで、勿論お金持ちなのだが経済的に傾きかけていて、そういうおうちに入りこんだゴドフリーの奮闘とある企みと、やがて明らかにされる彼の素性と。

冷たく意地悪な姉のコーネリアと比べて、無邪気でおてんばなアイリーンはゴドフリーにめろめろになっていって、でもゴドフリーは執事でございますから、とか冷淡な調子を崩さなくて、この辺のやりとりを軸に転がっていくラブコメとして、素敵におかしい。 そしてラブコメを織りこみつつ全体が変に捩れていくファミリードラマとして、ジェーン・オースティンも少し入っているかも。

ほとんど酔っ払ってきゃーきゃー騒いでばかりのCarole Lombardがすばらしく魅力たっぷりで、彼女をアイリーン役に指名したのはつい3年前まで実際に夫をしていたWilliam Powellで、彼女との夫婦生活もあんなふうだったのだと。 ならとっても楽しそうだし、別れなくたって...(そういうもんでもないのね、きっと)

この作品、オスカーの監督、脚本、主演に助演の男優と女優、作品賞以外の主要6部門にノミネートされてて、でもいっこも取れなかったんだって。

今回の特集、他にも見たいのいっぱいあるけど、何本見れることやらー。

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