8.21.2026

[film] Minions & Monsters (2026)

8月10日、月曜日の晩、六本木のTohoシネマズで見ました。 ↓とおなじく、夏は怪獣映画だからー。

この夏の同じようなのとして「ちいかわ」もあって、どうしたものか… って固まっていてまだ見ていない。べつにいいかなー

監督、Minionsの声は前作と同様Pierre Coffin、共同脚本は彼とBrian Lynch、Minionsのシリーズとしては“Minions” (2015)から3つめ、”Despicable Me”も含めたシリーズだと7つめとなる。らしいのだが、中味が頭にぜんぜん残っていないところがこのフランチャイズの魅力でもある。 はずだったのだが、今回のはどうか。

最初のUniversal映画のロゴがどんどん古くなって、映画ができた頃のにまで遡り、George Lucas(本人が喋る)などが展示されているFilm MuseumでガイドのOlivia (Allison Janney)が映画産業におけるMinionsの功績について語り始める。

前世紀の初め、最凶の悪の首領を求めて世界を彷徨ううちにハリウッドに流れ着いて映画監督Max (Christoph Waltz)の撮影現場にぶつかったMinionsはやはり現場でめちゃくちゃをやって怒られて、でもBright Brothers (ふたり分Jeff Bridges) – Warners Brothers? - に見込まれたMinionsは彼らの映画に出るようになって大スターとなって、ここにリュミエールからメリエスからロイドからキートンからチャップリンまで(まだある?)、映画史上のいろんなパロディが盛りこまれ、そのうちトーキーが導入されると英語を喋れないのでクビになったりもするのだが、この辺までを盛りこんだ意味があんまよくわからなかった - 映画史の横に実はずっといた、程度でよいのか?

クビになったけどMaxから映画撮影用のカメラを貰ったMinionsのJamesとHenryは、そこに耳の聞こえないEdも加えて映画を撮り始めて、いろんなネタを求めていくなかで、やっぱりモンスター映画だ、ってなり、H. P. Lovecraftのクトゥルフ神話よろしく古文書の文字をなぞったらやはりLovecraft的な造型のタコやイカのモンスターが出現してびっくり、なのと、他のMinionsは宇宙からやってきたロボットDrot (Jesse Eisenberg)の手下になって彼が恋をしたサフラジェットの活動家Debbie (Zoey Deutch)への恋の手助けをしたりの大騒ぎになり、そして最後にはこれらもまた、という層で重ねられたてんこ盛り。

Minions共がわらわらうねりを作って意味ないことをわめきつつ大挙で押し寄せ襲いかかってすべての秩序を破壊してサラ地にしてしまう。無邪気な悪への憧憬はバナナへの愛と同じく底のぬけた無意味に貫かれていて、そのアナーキーな挙動はパンクとしか言いようがないのだが、今回はそこにモンスターの規模と破壊力が加わって更にめちゃくちゃやらかしてくれるかと思ったのに、なんでかここに映画史 – というか産業の歴史とかサフラジェットとか、人類の歩みなど積み重ねが重ねられて、書物に封じ込められていたモンスターもエイリアンロボットも、それらを蹴散らすというよりその層に厚みを持たせる方に作用してて、主演Minionたちも妙にエモーショナルでよい奴らに見えて、最後に大花火がぶちあがらないのはなんか残念だった。

Minionsなので統制なんて取れるわけないのだし、出来不出来もあるのだろうけど、もうちょっとがんばってほしかったかも。 バナナ~って欲望まっしぐらで突っこんでいくだけでよかったのに。 誰かのためになんかやる、とか考えたりしなくて(しないのが)よかったのにー。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。