5月25日、日曜日の午前、BFI IMAXで見ました。
公開週の最初の数日間は、チケット取るの出遅れたらほぼ埋まってしまい、日曜日の9:15の回をどうにか。
ものすごくあちこちで宣伝していて予告ばかり見せられて、総集編ぽいので昔のを思いだすのも面倒だし、直接繋がっている前作だってもう憶えていないし、これで終わりね、っていうのもなんかやだし、見たい気にさせてくれる要素がひとつもなかったの。
上映前に、TomがBFI IMAXの天辺からやあ!って挨拶する映像が出る。こないだ昇っていたのはこれを撮るためだったのか。後で別の機会にBFIの人が語っていたが、ほんの数分(もないか)の映像でもドローンも含めて準備がものすごく大変で、でもTomはさっと登場して時間通りにきっちり終えてさすがだった、って。 Tomよりも天辺からだとBFIやNational Theatreはあんなふうに見えるのかー、って。昇ってみたいなー。
本編の前にもうひとつ、もう少しGeneralなTomの挨拶映像が入る。これのプロモーションで世界中を飛び回っている彼を見ていると、ふつうに主演俳優やプロデューサーの仕事を越えていて、そういう域を目指しているのだろうが、これってこの人しかできない、そういうところまで来ているのではないか。だからなに? でもあるのだが。
もうひとつ、今回BFIのTom Cruise特集の予告がなかなかよくできていてとてもかっこよいので、見てみましょう。YouTubeとかにあります。
ストーリーの説明は面倒なのでしない。しなくても成立しそうな。
IMFのEthan Hunt (Tom Cruise)がワシントンの上層部とかAIとかネットとか、ぜんぶを敵に回して、「これが最後の最後だからぼくを信じてくれ」って、言ってひとりでインポッシブルなミッションに向かっていって、最終的には「世界」を破滅から救う。彼が敵に回したり、ぎりぎりで欺いて裏切ったりする敵も、パニックに陥れながら救う世界も、同じ「世界」の一部で、こんなふうにどうにかできるならイスラエルとかロシアとかいまのアメリカとかをどうにかしてくれ、ってつい思ってしまう、くらいに昨今の世界情勢が嫌になっていて、そういう人たちのためにもこの映画はあるのかもしれないが、やはり別のものとして見るべきなのか。
そう思わせてしまうのは、彼が直接立ち向かうのが、今回だとAIとか、難攻不落ぽいテクノロジーの塊りで、それを作りだしたり利用したりする悪漢はその背後にいて、こいつらをどうにかしても、動きだしてしまった機械を停めることはできまい、やれるもんなら~ っていうチャレンジがまずあるから。機械は壊してしまえば止められる、という地点に立ってテクノロジー vs. 人力という古くからあるテーマを最新の映像技術と、Buster KeatonやGene Kellyみたいな驚異的な身体能力をもった人との対決で描いていくので、こんなふうにヒトが勝てればなー、ってまずはなんとなく思ってしまうのね。
でも今回、クライマックスの空中戦はわかるけど、中盤の深海での作業って、どれくらいやばくて大変なのか、ぜったい大変なんだろうけど、あまりイメージできないところがなー。これと比べるとラストの飛行機のやつは、予告で見たときは緩くない? って思ったけどとんでもないのだった。 ほんとにKeatonみたい。
他方で、テクノロジーの方については、既に多くのひとが指摘していると思う(実際には見てない)が、データセンターとかネットワークをなんだと思っているのか、はあるよね。MIの過去作でも、中東の高層ビルの真ん中にサーバー置いていたり、金庫破りの金庫くらいにしか見ていないし、データセンターを繋いでいるはずのネットワークだって、空気とか光とかとおなじ、最初から無制限に無尽蔵にすべてが繋がっている前提で話ができている。
水道管やガス管とおなじで、容量もあるし遅延だってあるんだよ、っていうなかで、最後にスリのGrace (Hayley Atwell)が1/1000秒だかを持っていっちゃう軽さ、いいかげんさは最高だと思った。
2時間49分は確かに長いし、ぐったり疲れるのだが、久々に映画の「絶体絶命!」とか「危機一髪!」ってこういうもの、っていうのをTom Cruiseは体を張って(というのも久々)見せてくれて、勿論この裏には最終回のクサさみたいのもついて回るのだが、これについてはぎりぎりで異議なし、でよいと思った。 もう1回は見たくないけど。
Angela Bassettの合衆国大統領はかっこよかったねえ。ここに今のアレがいたら、簡単に世界がふっ飛んでいた、って誰もが思ったのではないか。
ラストのトラファルガー広場のシーンはセットだよね? なんか変なとこをバスが通っているし…
6.01.2025
[film] Mission: Impossible - The Final Reckoning (2025)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。