10/22、火曜日の晩、Café OTOで見ました。
Café OTOは久しぶりで、前回駐在していた時は地下鉄地上鉄を乗り継いでいく結構遠い場所、のイメージだったのだが、今住んでいるところからだと、バスで30分で行けることがわかった(危険)。
椅子があるライブハウスで、入場は並んだ順になる。このライブは売り切れていたので良い席を取りたくて少し早めに行ったらがんがんにリハーサルの音が響いてくるので聞こえないようにしつつ並ぶ。
この日は裏でStephen Malkmusの新バンドのライブもあったのだが、こちらの方が先にチケットを取っていたので..
Vivien Goldmanは、2019年に著書”Revenge of the She-Punks”のプロモーションで、NYのMcNally Jackson(本屋)でトーク+サイン会があった時(なぜかNYにいた。ふしぎ~)に会って以来。あの時もじゅうぶん元気いっぱいのパンクな方で、今後は語り部とか著述業の方に行くのかと思われたのだが + Special Guestsでライブをやる、と。 前座にはThe RaincoatsのAna Da Silvaの名前もあるし。
しばらく行かなかったうちにCafé OTOも変わっていて、中古レコード(売り物)があちこちにあったり、大きな本棚で音楽関係の本を売っていたり。埃っぽいところは変わらず。前回駐在していた時には23回ここのライブに通っていたらしい(ひとごと)。
前座のAna Da Silvaさんはひとり立ってエレクトリックギターを下げて、横にラップトップを置いた女性が控えめにリズムとかを出し、最前列の真ん中の椅子にはバンドメイトのGina Birchさんが座って約50cmの距離で手を叩いて声援を送っている。 何度もギターを間違えてやり直し、最近ボケがひどくて前日もレコードかけながら練習して、このコード進行と思って弾いていっても途中で別の曲になっていたりするので自分で憮然とする、みたいなことを語っていて、とても他人事じゃない。でもGinaさんはわかるわかるー、ってけらけら笑いながらがんばれーって。よい人だねえ。 The Raincoatsの曲も2曲くらいやった気がする。
Vivien Goldmanさんはオレンジの髪色に合わせたのか紅オレンジのジャケットにタイトなパンツとブーツで、音を出す前から小屋のあちこちでポーズを決めてフォトシューティングしたりしている。
バックにはFlying Lizards(だけじゃないけど)からDavid ToopとSteve Beresfordのふたり。 ただ彼らがバックをとったのは“Window”と“Her Story”のFlying Lizardsの曲だけで、後はほぼ作りこまれたトラックが流れてそれに合わせて歌っていくだけ。誰が作ったのか割と最新ぽい音(なんておまえにわかるのか?)になっていて、かの”Launderette”もなんだかソリッドでかっこよい。当時からふつうにダブしていたしなー。
真ん中くらいでGina Birchさんを加えてデュエットしたり、最後はJohn Lydon, Keith Levene, Adrian Sherwoodと1981年に作った曲です!と”Same Thing Twice”を。これがねえ、あの頃のがちがちの音なんだよねえ… こういう音も、まだ探せば、やればあるじゃん、って。
全体に同窓会のノリで、会場にはYouth氏もいたらしい。
Fred Frith
10月20日、日曜日の晩、Café OTOで見ました。
彼の75th Birthdayのお祝いライブ3日間の最終日。 2019年の70th Birthdayライブにも行っていたので。(しかし5年間の羽のように軽く飛んでいっちゃうことときたらありえない)
なお、70th記念の時のライブで自分が見た回の共演メンバーは、David ToopとSteve Beresfordで、↑のVivien Goldmanのバックとおなじ。つながるものねー。
前半がチェロのPaula Sanchezさんとのデュオ、後半がTim Hodgkinson、Roger Turner、Daniela Cattivelliによるクァルテット。
気がした、くらいの話にしかならないのだが、70thの時よりもよりやかましく、音が四方八方に飛びまくっている気がした。気持ちよいったら。
この人の音は、おおおお昔に中野辺りで見た頃から機会があれば、くらいのペースで見ているのだが、スタンダードとか決めの曲があるわけではない、ないところでどんなフォームの曲をどんな編成で聞いてもおもしろいし、あきないし、っていうのはなんと不思議なことであろうかーって。
さっきBarbicanでFran Lebowitzさんのトークを聞いてきた。トランプとマスクをぼろくそにけなしていてよかった。
10.29.2024
[music] Vivien Goldman
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