11日、土曜日の昼、Criterion ChannelのJoan Crawford特集で見ました。
サイレント。邦題は『踊る娘達』。 大ヒットして、Joan Crawfordをスターにのし上げた1本とのこと。
Diana (Joan Crawford)はドレスもナリも派手でぶっとんでてパーティ仲間の間ではとんがった人気者としてどんちゃん騒ぎの先頭に立ってわーわーやっているのだが、裏では両親の言うことをちゃんと聞くよいこで、仲間のひとりAnn (Anita Page)はややおとなしめに見えて結婚はなんといっても金よ相手は金持ちに限るわよ、って情け容赦なく残虐で、仲間のもうひとりBeatrice (Dorothy Sebastian)は既に付き合っている金持ちの彼がいるのだが、こいつは過去のこととかでうじうじ悩んでばかりの奴で、どうしたものか、になっている。
ある日、DianaとAnnはパーティでぱりっとした金持ちのBen (John Mack Brown)と出会って、モノにするならこいつだぜ! ってなって、DianaとBenはしっとりよいかんじになるのだが、策士Annが背後から羽交い締めくらわせて横取りして、あーあ、になっちゃって諦める。 でもそのうちAnnがex.彼とか親とか巻きこんで嘘ついていたことがわかって…
やっぱり結婚にしても恋愛にしても金とか名誉とかじゃなくて徳よねー ずるしちゃだめよねー、に違いないのだが、ラストのAnnへの仕打ちが唐突ですさまじいのでびっくりした。
最初の方でJoan Crawfordさんが字幕上ではっきりと宣言する -
“To myself ! I have to live with myself until I die - so may I always like - myself !”
ていうのが、その後の彼女のキャラクターをぜんぶ象徴しているねえ。それにしても、サイレントでも彼女の声って響いてくるんだよ。
これってどういう客層(親たち? 娘たち?)に、どういう理由で受けていたのか、ちょっと気になるかも。
Dancing Lady (1933)
17日、土曜日の昼間、Criterion Channelで見ました。 これも歌って踊るJoan Crawfordによるpre-code映画。
Janie (Joan Crawford)はブロードウェイのバーレスクショーで踊っているときに少し肌を出しちゃったらそのタイミングでガサ入れにあって逮捕され牢屋に入れられるのだが、罰金を立て替えてくれて出してくれたのがそのショーを見ていたお金持ちのTod Newton (Franchot Tone)で、彼女に好意を持っているらしくなんでも言ってごらん、というのでブロードウェイの演出家Patch Gallagher (Clark Gable)が仕込みをしているミュージカルに出たい、と言ったら、そのプロダクションにお金をいれて口利きしてくれてシアターに入ることができた。
でもPatchとJanieは最初はつんけん喧嘩ばかりしてて、でもJanieのダンスを見た彼は考えを改めてふたりはよいかんじになって舞台も仕上がっていくのだが、どうしてもJanieと結婚したいTodがプロダクションから突然お金を引き揚げてしまったので、シアターは解散して、TodはJanieをキューバに連れて行ってプロポーズしちゃうの…
なーんのひねりもないバックステージものなので、安心して見ていられて、Joan Crawfordの雑だけどダイナミックで迫力たっぷりのタップとか、Joan CrawfordとClark Gableがジムでエクササイズしながらやりあうとことか、これがスクリーンデビューらしいFred Astaire役で出ているFred AstaireとJoan Crawfordのダンスとか、どうみてもBusby Berkeleyのぱくりにしか見えないレビューシーンとか、裏方で絶え間なくバカをやり続けているthe Three Stoogesの連中とか、お正月映画みたいに見所がたっぷりあって飽きないの。
あと、どうでもいいけどTod役のFranchot Toneは、このあとリアルJoanと結婚する(Joanにとってはふたり目の旦那)。
今日でLondon Film Festivalが終わった。ほんとあっというま。 結局オンラインとリアルで10本みた。こんなもんかねえ。まだ見ていない上映後トークやQ&Aの動画がいっぱいあるので見ていかねば。
10.18.2020
[film] Our Dancing Daughters (1928)
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