12月1日、日曜日の昼、BFI IMAXで見ました。
上映時間を見たら2時間40分とあったのでびっくりして、さらにこれが”Part I”である、というので、更にびっくりした。 元となったミュージカルには忠実らしいが、そちらは見ていない。Gregory Maguireによる小説 - “Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West” (1995)と”The Wonderful the Wizard of Oz”のWicked Witch of the Westのお話しを緩くベースにしている、と。
監督は”Crazy Rich Asians” (2018)のJon M. Chu、楽曲はStephen Schwartz。
導入は悪い魔女が退治されて - あの帽子が捨てられている - すべてがきらきらの平和が訪れているらしい現在で、そこからやはりきらきらのGalinda (Ariana Grande)がここにくるまでにあったことを語り始める、というものでちょっと混乱する。これまで散々予告で見せられてきたElphaba (Cynthia Erivo)とGalindaの仲のよさそうだったあれらは… ?
ごく普通の夫婦にみえた知事のところに突然緑色の肌の女の子が生まれてきてみんなざわざわ困惑して、成長したその娘は車椅子で大事にされている妹と一緒にHogwartsみたいなShiz Universityに入学するのだが、彼女Elphabaは初日から肌の色ゆえにくすくす後ろ指さされて、でも校長のMadame Morrible (Michelle Yeoh)はElphabaになにかを認めて、ひとり鼻高でなんか得意気なGalindaとの相部屋を命じる。
最初の方は学園もの定番の見た目重視によるElphabaへの差別〜虐めと、そういうのに負けずに何かを持っていそうな彼女がほぼひとりで反撃したり静かに周囲から認められていってGalindaとも友達になり、やがてエメラルド・シティからの招待を受け取るまで、なのだが、Elphabaへの虐めとかヤギ先生の拘束とか、前世紀からあるあれらって、まだ(Universityだというのに)ふつうにあるの? という困惑に近い違和感が。進歩してなさすぎでは。
という流れと、昔は沢山いた動物の先生たちが排除されている、という理由がよくわからないヤギ先生の件とか子ライオンの虐めとか、遠いのか近いのかの世界で何かが起こっていることが示唆されるのだが、Elphabaにとっては精進あるのみ、の強さ頼もしさが力強い楽曲に乗って歌われる。 でもあまり響いてこないのは彼女があまりに堂々としてて揺るがないから? かしら。
ElphabaとGalindaがエメラルド・シティに行って、大親分ぽいWizard of Oz (Jeff Goldblum)と会ってからは、ここまで見てきたカラクリが - Elphabaがそこに呼ばれたワケも含めて明らかになるのだが、たぶんそんな単純なわけないよね、とか思って、でもとにかく、彼女がホウキで空を飛ぶ(飛べるようになる)シーンはばさばさいう風と衣の音とかすばらしくかっこよくてしびれるので、そこだけでも。
Part2はどんなんなるか見当もつかないが:
① 見るからにぼんくらで存在感のなさそうなあの王子とElphabaが恋におちて、でも王子の母親が実はMadame Morribleで、結婚なんて許しません、て立ちはだかってきて最後は麻雀で決着をつけるの。
② 最後に羽がはえて飛んでいった猿たち(豚さんにすればよかったのに…)が一大勢力になって、そのリーダーはシーザーっていって帝国を築こうとするの。
③ Wizard of Ozが闘技場を開いて、そこにはやはり緑色のあいつが…
長かったけどだれることはなくて、歌のシーンも大人数で重ねまくってよい曲なのか噛みしめる余裕も与えてくれないけど最近のミュージカルってみんなそうだしたぶんきっとドラマチックで素敵な曲たちで、公開1週間過ぎていても拍手が起こったりしていたので、子どもも楽しめるやつなのではないか。
12.10.2024
[film] Wicked: Part I (2024)
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