12.31.2024

[film] The Polar Express (2004) (3D)

12月24日、クリスマスイブの昼、BFI IMAXで見ました。
これもBFIのクリスマス映画特集のからの1本で、IMAXで何度か上映されていて、この日のこの回が最後の上映。家族連れいっぱい。
これまで何度も見たいと思いながら機会がなかった。

原作はChris Van Allsburg、監督はRobert Zemeckis、タイトルの横に大きく名前があるようにTom Hanksが制作と複数役の声までこなす形で深く関わっている。

クリスマスなんてみんなでお食事してプレゼント貰うだけのイベントだろ、と思い始めた頃の子供たちに、いやいやその裏ではこれだけのことが起こっているのだよ、って神とか宗教を持ちだすことなく説明する。北極も特急列車も存在する、でも行ったことはない、そこに誘うのはリアルな距離を測ることのできる実写ではなく、感覚ごと持って行かれる3Dのアニメーションがふさわしいことを”Back to The Future”で時間旅行を試していたRobert Zemeckisはわかっていた - というくらいに堂々と揺るがない決定版、のタイム感。

50年代のアメリカの田舎、クリスマスイブの晩、どうにも寝つけない少年がいて、サンタクロースなんてどうせ親がやるのだろうし、それなら欲しいものなんてくれるわけないし、と思えば思うほど寝れなくなってきたところに轟音が響いて、見れば庭に巨大な列車が止まっていて、乗るのか乗らないのか、車掌が聞いてくる。

少し悩んであまりよくわからない状態で乗り込んでみると自分と同年代の少年少女たちがいっぱいいて…. ここから先はいいか。

この列車が本当にサンタのいる北極まで連れて行ってくれるのか、半信半疑の彼を試すかのようにいろんなことが起こり、いろんな人が出てきて、見ている我々はそれを少年の目をと体験していく。人さらいや監禁もののホラーになるわけがないからものすごく安心して見てしまうのだが、止まらない抜けられないゴースト・トレインになりそうな紙一重のところをうまく抜けつつ不思議の国に運んでいく、そのめくるめくなかんじがよいの。

列車自身がずっと高速で動いているのと、少年の学びと成長がテーマであることもあるのだろう、各アクションがいろんなうねりを作って連鎖していくふうにならないのはしょうがないか。

とにかく北極点にたどり着くと大量のサンタがうようよびっしり湧いて群れてて、えらいこったねえー、となる前にこいつら一匹残らず全員♂でやっぱりおかしくない? になった。20年前は気にならなかったのかも知れんが、いまは絶対確実におかしいわ、って。


Kraven: The Hunter (2024)


↑の清らかなのに続けてよいのかしらんが、12月23日、月曜日の夕方、Leicester SquareのVueっていうシネコンで見ました。ここは客のマナーがものすごい - 予約指定した席に座れたことがない等 - ので滅多にいかないのであるが、それくらいもう他ではやっていなかったの。

Sergei (Aaron Taylor-Johnson)は、男は男らしくなきゃいかん、ってうるさい父 (Russell Crowe)に無理やり連れてこられた狩りでライオンががぶーってやられて血がどくどく死にかけたところにアフリカ産の謎の液体をかけられて、気がついたら身体がぶりぶりのハンター(でも獣は味方)になっていた、と。

で、いろんな悪い奴らを引っ掻いたり噛みついたりでやっつけていって最後にはやはり父が立ちはだかってくるのであるが、ややストーリーラインがあっさりしすぎていたかも。

大コケした”Madame Web” (2024)などと同じ、スパイダーマンのフランチャイズらしいのだが、当たらなさすぎてもうやらなくなってしまうかも、って。もったいないー。みんなせっかく噛まれて強くなってきたのにー。妖怪大戦争でもよい(しかない)ので見たかったのにー。

みなさまよい年の瀬をー。

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