12月22日、月曜日の晩、Picturehouse Centralで見ました。
監督はPaul Feig, 原作はFreida McFaddenによる2022年の同名ベストセラー小説をRebecca Sonnenshineが脚色した作品。お金持ちの邸宅で起こる少しエロチックな(という宣伝をしている)サスペンス/ホラー(はあまりないか)で、Feig作品のなかでは”A Simple Favor” (2018)のテイストに近いかもしれない。”A Simple Favor”もそうだったが、中心にいるふたりの女性の描き方がすばらしく、彼女たちを目で追って、どうなっちゃうんだろう? のサスペンスとしておもしろい。
NY州北部の邸宅 - ゲートには”W”の御紋 - にMillie (Sydney Sweeney)がひとり車でやってきて、そこの夫人Nina Winchester (Amanda Seyfried)から住み込みメイドの採用面接を受ける。仕事の内容は彼女の夫がデザインしたという邸宅の掃除と日々の料理と一人娘のCece (Indiana Elle)の世話。ひと通り話をして、NinaはMillieをとても気に入ったようだったが、履歴書には嘘の経歴を並べていたので、バックグラウンドチェックで引っかかってどうせ採用されないだろうから、とMillieは駐車場の車のなかで寝泊まりしていたら、Ninaから採用したいので、まだ他に決まっていなかったら来てほしい、と連絡が入る。
面接の時に案内された邸宅は雑誌に出てきそうなくらいぴかぴかだったのだが、勤務初日に行ってみると散らかって汚れ放題で、Ninaも前回とは随分様子が違って荒れて怒鳴り散らしたりしていて、なんなのこれ、とびくついていると、Ninaの夫のAndrew (Brandon Sklenar)が慰めてくれて少し安心する、のだが、Millieの目で世界に入っていく我々は屋根裏にある謎の部屋、なにかの病なのか薬をやっているのかいつも精神が安定せずころころ態度が変わっていくNina、両極端な両親に挟まれてなにを考えているのかわからないCece、不気味な常駐ハンディマンなど、職場としては相当にやばいなー、になって、でもいつも大変になるとAndrewが庇って助けてくれて、やがてNinaにひどく叱られたあと、彼女がいない時にAndrewとふたりでBroadwayの芝居を見にいく機会ができると…
途中から語りの中心が唐突にMillieからNinaに変わったり、Millieの隠されていた過去が明らかになったり、建てつけとしてはやや強引でどうなの? はあったりするものの、展開としてはやっぱりこうなるだろうな、になって、特にAmanda SeyfriedとSydney Sweeneyが競演するのであれば、これくらいのことはしてくれなくちゃね、というこの辺の安定感はPaul Feigならでは。
Amanda Seyfriedの普段のきらきらで愛想も行儀もよいお金持ち夫人が突然豹変してヒステリックに怒鳴り散らして止まらなくなる、その迫力と生々しさ、なにを考えているのか秘めているのか一切見えないSydney Sweeneyの図太さと不敵さが、どんなふうにぶつかって交錯して、「家族」のドラマを作っていくのか。その辺のコントラストの強弱とか捌きの手つきは”A Simple Favor”でのBlake LivelyとAnna Kendrickの組合せと同様にお見事で、それにひきかえ、というか、だから勿論、というかどっちの作品でも男性はどこまでも薄っぺらくしょうもなくて、それでまったくよいの。
そして”A Simple Favor”と同様に、まさかの続編はあったりするのか。ここはあってくれて一向に構わない - とっても見たいくらいなのだが。
12.30.2025
[film] The Housemaid (2025)
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