先週はロンドン内での自分のフラットの引越しをしていた。以下はその備忘。
こちらに赴任したのが昨年の1月で、とりあえず、割と簡単かつ適当にフラットを見つけて住み始めたのだが、1年後に契約の更新がある(= 家賃がたぶんあがる)のと、住み始めてから部屋の寒さとか近隣のやかましさとかいろいろ出てきたのと、前回住んでいた時はロンドン内での引越しをやろうと思いつつできなかったので、一度くらいはやってみようか、などなど。
数えてみたら自分にとって国内海外を含めてこれが21回目の引越しで、そのうち自分の意思でやったのは14回で、そんなに多いほうだとは思っていないけど、こんな歳になっても住処を求めて不動産屋に通ったり、箱を作って出し入れしたりをするようになるとまでは思っていなかったかも。
ひとつ想定していなかったのは、11月に帰国して体にしょうもないなんかが見つかり、1月の中旬にも検査のために帰国しなければならず、12月はクリスマスなどで賃貸のマーケットはほぼ動かない、とかその辺のことなど。理想としては遅くとも1月の初めまでには物件を決めて各種手配や準備ができるようにしておく、だったのだが帰国手前でオファーを出したやつに全く返事が来なくて、帰国する前日になって自分で住むことにしたからこの件なしで、とか返してきやがったので、お先真っ暗になり、最後の最後は日本からZoomで見て決めた(建物自体は内見で入ったことがあったところ)。
今回は年末で物件自体があまりなかったせいもあったのと、家賃(だけじゃなく物価全般が)上がっているのもあったのか、ぜんぜんよいのにぶつからず、結構いろんな物件をこまめに見て回った。そういうのが嫌でない人にはおもしろい経験になると思うが、それにしてもほんとにいろんな物件があるもんよね。古い建物が残っている分、東京やNYと比べるとはっきりとピンキリで、ぜんぶ何らかの訳アリ – ないほうがおかしい - なのではないか、とか。
前に住んでいたのはChelsea近辺のジョージアン様式のフラットで、今回もその線で探し始めたのだが、もう日々の階段昇降はだるすぎるのと、水道とかお湯が出る出ない弱いとか、変な音がするとか、部屋の暑い寒いで日々じたばた苦労するのは面倒になっていて、そういうのを避けるべくモダンな方にして、そうすると中心部からはやや外れてしまうのがまた難で、結局住んでいたところから地下鉄で一駅のところにしてしまった。老人はそうやって引きこもっていくんだわ。
で、引越し屋にZoom経由で見積もりしてもらって箱一式が来て、とりあえず床に積んであった本などから詰めはじめる。
こちらに来てから小さめの本棚は買って、でもそこに入らなかった分についてはどうせそのうち引っ越すから、と床に積んでおいたのがあり、これらを詰めるのは割と簡単だし早いし。
こちらに持ってきた本の船便は段ボール計3箱で、今回詰めたら+6箱の計9箱になった。あと、箱には入れずに手で運んだ大事なのが数十冊。1年間で増えた6箱は多いのか少ないのか、たぶんこんなもんなのでは、くらい。ほら、美術とか写真の本ってサイズも大きいし。でもこの調子で増えていったらぜったい日本の家は床おちる… の前に入らないかも。
あと、サイズでいうと演劇のパンフレット - 演劇は見始めたところでもあるのであったら買うようにしているのだが、サイズがてんでばらばらでいい加減におし!になった。みんなあんなのどうやって整理しているのか。
箱に入れなかった自分にとって大事な本たちは紙に包んでスーツケースに入れて、新フラットとの間を5往復した。引越しトラックがテムズ川に落ちたり炎上したりするリスクと、自分が途中で線路に落ちたり行き倒れになるリスクと、若干のお気持ちみたいなので、手で運ぶやつは決めて選んで実行した。前にマンハッタン内を引越した時は、同様にレコードをがらがら運んだことを思いだしたり。
本以外の箱は、割とどうでもよかったのだがこれはこれで面倒で、なんであんなにどうでもいい未開封の調味料の瓶とか缶詰 – 特にいろんな国のイワシ缶とサバ缶ばかり – が後から後から湧いてくるのか、など。
そして箱に詰めるのは時間かかるのに箱から出すのはあっという間すぎて、人生そんなもんよね、に改めてなる。
住み心地? 100%のおうちなんてあるわけないのよねー を改めて噛みしめているところ。まずはお片づけだわ。
どうか来年も同じことをやるはめになりませんように(なるかも)。
2.26.2025
[log] お引越し 2025
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