2月6日、木曜日の晩、BFI IMAXで見ました。
“Preview”とあったのだが、一日に何回も上映しているし、一般公開とどこが違うのかは不明。
Led Zeppelin初のオフィシャル・ドキュメンタリーだそうで、晩20:30過ぎの回でも結構埋まっていた。どうせならでっかい音で見たいし。
生き残っているメンバー – Rober Plant, Jimmy Page, John Paul Jonesの3人から話を聞いていくのと、亡くなったJohn Bonhamについては過去のインタビュー音声から生い立ちとか、使えそうなところに注記を入れてあてている。3人全員が一堂に会して顔を合わせて会話する場面はなくて、各自が好きなこと(自分に見えていたこと)を好きに語っているだけのようにも見える。
3人の生い立ちについては、ものすごく普通で、両親がドサ周りのボードヴィル芸人だったというJohn Paul Jonesを除けば、ふつうの家庭でふつうに音楽に囲まれてギターも買ってもらえて、自然と人前で歌ったり演奏したりするようになり、そうして既に十分に実力がついていた彼らが集まったのだから、そしてそれなりに努力してアメリカでもがんばったのだから、ああなるのは当然、みたいな描き方で、そりゃそうでしょうよ、しかないし、この程度ならふつうのファンなら知っていたのでは、くらいの薄くぺったんこな流れ。
彼らに酷いことをされた女性や関係者の証言、飲んだくれてホテルをぐじゃぐじゃにした、などいろんな狼藉に武勇伝、闇に葬りたいであろう過去のあれこれはきれいにクレンズされてこれぽっちも触れられず(なるほど「オフィシャル」)、とてもクリーンに齢を重ねた善良なお爺さんたちから輝かしい昔話を聞いていくかんじ。そんなはずねーだろ、と思う人には物足りないかも。
長さは2時間くらいで、半分を経過してもまだ1stの話をしているのでこの先だいじょうぶか? になったのだが、途中でそうかこれはドキュメンタリーの最初の1発なのか(Becoming..)、って。 なので、本作は2ndのアメリカでの成功と、それを受けてのRoyal Albert Hallの凱旋公演までで終わっている。たぶんこの後にあと2~3本続くことになるのではないか。さーすーがーにせこいジェイムズくん、だな。
Led Zeppelinについてはものすごい好き、というわけでもなく、LPもぜんぶ持っているわけでもないし、1番好きなのは1stと”Presence” (1976)くらいで、渋谷陽一があんなにわーわー騒がなかったらな、というか70年代ハードロックを聴いてうんちくたれてたうざいおやじ達(もう、じじいか..)がものすごく嫌で嫌いで、あれらがなければもう少し素直に向き合えたのかも、くらい。ほんとあの連中、なんだったんだろうか(いまだとシネフィル気取りのおやじ達になるのかな)。
でもとにかく、”Good Times Bad Times”のイントロはかっこよいと思って、この映画の予告でもがんがんかかるのでうれしい。
でっかいスクリーンで見て改めて思ったのは、ほんとに当時のメンバーはきらきら白人男性の典型で(いまのメンバーはしおしおで)それであんな音を出していたのだから冗談みたい、それこそ青池保子のあの漫画そのまま - 久々に読みたくなったかも。 なので、ディランのよりもビートルズのよりも、今の旬の男優たちを集めてバイオピック作ったらぜったいに客を呼べるネタになると思うのだが、やらないのかなあ?
2.13.2025
[film] Becoming Led Zeppelin (2025)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。