2月13日、木曜日の晩、CurzonのAldgateで見ました。こんなの公開初日に見るわ。
11日の晩がCyndi Lauperのライブで、12日の晩が”The Last Showgirl” (2024)で、この日がこれで、ぜんぶこれで終わりのLast Showgirlみたいな話として連なっていたかも。
Bridget Jonesの4つめので、原作(2013に出た)は勿論Helen Fieldingで、共同脚本にも関わっている。
こういう続きもので、結構長い時間が経って、やると思っていなかったようなのがリリースされた時って、最初は懐かしいのもあって、変わってないなー、って笑ったりしているのだが、だんだんいたたまれなくなって – 所謂「イタい」状態を感じて、なんでか? など振り返りつつ結局もやもやと現実世界に戻る、というのが割とある - 3作目の”Bridget Jones's Baby” (2016)で既にそれはあったので、今回もそれなりに覚悟して見る(ほかになにができよう?)
現在のBridget Jones (Renée Zellweger)はHampstead Heathの一軒家(いいなー)に住んで、小学校に通うBillyとMabelのふたりの子のママとして暮らしていて。夫のMark Darcy (Colin Firth)は4年前、スーダンでの人道支援活動中に亡くなっていて、その替わりではないがDaniel Cleaver (Hugh Grant)がベビーシッターで来てくれていたり、でも全体としては学校の送り迎えだけで十分へとへとで、他のきらきら系のママからは素敵なパジャマねえ(でもあのペンギンのかわいいな)、とか嫌味を言われたりして、でもそんなのどうでもいいくらい大変で日々慌しくて、それどころじゃないのだ、になっている。
でも、健診でDr Rawlings (Emma Thompson)から励まされたりしたので、昔の職場 – TVプロデューサーに戻ってみることにする。
それと並行して若くて筋肉たっぷりのRoxster (Leo Woodall)が木から降りられなくなった彼女を助けてから近くに寄ってくるようになり、若者みたいなデートをしてみたり、Billyの学校の理科の先生Mr Wallaker(Chiwetel Ejiofor)も気になり始めたりする。恋も仕事も、のセカンドチャンスが彼女のところにようやく、のようでそんな簡単にいくはずもないことはわかっていて、ポイントはどうやって若い頃と同じように失敗して痛い目にあって、同じようにへらへら笑って立ちあがるのか。
なのだと思っていた。Bridget Jonesとはそういうキャラクターで、そういうキャラクターであるが故にColin FirthとHugh Grantの両方から言い寄られ、このふたりにずぶ濡れ殴りあいの喧嘩をさせてしまったりする。実はとんでもない女性なのだ。
でもそういった過去を、キャラクターをなぞるようなところには向かわない – いや、向かうのだけどそうではないところに目が流れていってふつうに感動して暖かいかんじになって、最初はJohn Lewis(デパート)のクリスマスのCMかよ、とか思ってしまうのだが、でもよかったんだから、に落ちてしまう。彼女のパパ(Jim Broadbent)も最愛のMarkももう亡くなっている、でもパパの思い出は手の届くところにあるし、Markはちょこちょこ幽霊のように出てくるし、Danielも心臓がよくなくて入院したりして、みんなが同じように年をとって、ぼろぼろだったりするけど、互いのことをずっと気にかけてて、かつての飲み友達も、職場仲間もみんなそこにいて思いだしてくれたり笑いかけてくれたり。これらを成熟とか克服とか共感の物語に落とさなかったところがよかったのかも。
湖水地方に遠足に行ったBillyが夜中、Mr Wallakerに自分はそのうちパパのことを忘れてしまいそうでとても怖い、って相談するの。それに対する答えが全体を貫いていて、あまりに想定していなさすぎてつい星を探してしまう…
エンドロールで、過去のスチールとか名場面が流れていって、客はみんな帰ってしまったのだが、なんかひくひくしながらあったねー って見ていた。
シリーズを見ていない人がいきなりこれを見たらどう思うのか... はまったくわからないけど、映画的なよさとは別の何かかもしれないけど、とにかくとってもよかったの。
引越しは、明日から本気だすことにした。
2.20.2025
[film] Bridget Jones: Mad About the Boy (2025)
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