7.28.2024

[music] The Pet Shop Boys +2

7月23日、火曜日の晩にRoyal Opera Houseで見ました。”DREAMWORLD – The Greatest Hits Live”と題された5 Daysの初日。

彼らのライブは2019年9月にHyde Parkで見ていて、風船とか飛びまくって夏の終わりのお祭りみたいな楽しさがあったのだが、やっぱり野外よりは閉じた屋内で見たいかも、と思っていて、発表されてからあーチケット取らなきゃ、と思っているうちにあったりまえにあっという間に売り切れて、こういう場合はどうするかというと当日にサイトを眺めているとちょこちょこ落ちてくるのがあるのでそれらを狙う。落ちてくるのはピンキリでよい席は高いし安いのは遠いし、ほうっておくと一瞬で釣られてしまうので賭けなのだが、今回はMetropolitan Opera HouseだとSecond Tierにあたるエリアの最前列が釣れて、日付が本当は木曜日がよかったのだが、もうこれでいいや、って。

この場所でバレエ以外のジャンルのを見るのも、幕の上にスピーカーやライティングが組まれているのも、バレエの時のオーケストラ・ピットがモッシュ・ピットになっているのを見るのも初めて。ここ、やればここまで変態できるのかー。

サポートなし、20時丁度に幕が厳かにあがるところからライティングも音もばっきばきのエレクトロ! なかんじで、最初は2人ともダフトパンクみたいなマスク姿でほぼ動かず、以降3〜4曲くらいおきに衣装とライティング&映像のセット - たぶんすごくお金かけてる - が一緒に変わっていって飽きない。バックは3人、主にコーラスと太鼓とその他。

客層は当然(自分も含め)じじばばの年寄りだらけなのだが、一階のモッシュ・ピットは勿論、Stallエリアの人々は開始と同時にほぼ全員が立ちあがりそのまま最後まで(だいたい2時間)たちあがって体を揺らしていて、一階席を取らなくてよかったわ - ずっと立ってみるのしんどい。

なにしろ”The Greatest Hits Live”なので知らない曲もほとんどなく、Neil Tennantもあれこれ喋りまくってくれて楽しい。のだが、結局いちばんクールにかっこよく鳴ったのはほぼ2人になってのアンコール - “West End Girl” (1984)〜 “Being Boring”だったかも。大学生の頃、大ヒットしている、って初めてこの曲を聴いたときはなーんてださい、しか思わなかったことを思いだす。いまも半分くらいそう思ってて、変に尖りすぎない鼻歌であるとこがなんとも言えずよいのだわ。


BBC Proms 8: Nick Drake an Orchestral Tribute

7月24日、水曜日の晩、Royal Albert Hallでみました。
文化系の人にとってはWimbledon よりも、これとRoyal Academy of ArtsのSummer Exhibition がエッセンシャルな夏の風物になるの。

ただ、チケットは↑と同様に割と取れないので当日になんとかする。ここのシートマップから空きの一席を見つけるのって視覚検査みたいに難しい。

オーケストラ・アレンジされたNick Drakeの楽曲をいろんな歌手のひとが順番に歌っていくという企画で、それだけならべつにあんまし、なのだがNick Drakeの曲ってオーケストラアレンジされると更によくなるかんじがしそうなのと、歌い手にMarika Hackmanさんがいたので。他の歌手はOlivia Chaney、BC Camplight、Scott Matthews、The Unthanks(二人組)。アレンジをしたのはこの日指揮をしたJules Buckleyの他に6人程 - その中にはKate St. Johnの名前もある。

結果は想像できるとおり、深い森の奥のざわめきに震えをもって応えるような、歌のうまい人の声と重なった時に初めてその正体を表わすかのような美しさがすごい。もちろんそれだけではない、サイケデリックやフォークが落書きした道端の風景をも雨で洗い流して塗りなおしてしまうかのような。

Marika Hackmanは後半にやった”Time Has Told Me”と”Voices”がとてもよかった。
オーケストラの隙間から聴こえてくるギターがすごく強くてよくて、誰かと思ったらNeill MacColl氏(Kirstyの異母兄ね)だった。


The Blue Aeroplanes

7月27日、土曜日の晩、King’s Crossの新しめのライブハウス - Lafayette で見ました。以下、知ってる人だけに向けて書く。

1990年に渋谷クアトロでライブをやったのを見て以来。ギターが3台いてダンサーもいてやたらせわしなく落ち着きのないやつだった記憶があるが、voでフロントのGerard LangleyもギターのJohn Langleyもまだやっているようだったので。そしてダンサーの人もたぶん同じひと - 振付け昔のから変わってないし - ただ外見がふつうのおじさんになっているので宴会で突然タコ踊りを始める迷惑上司のように見えなくもない。まあそれをいうなら客のほうだって(以下略)。

ギター3台がじゃぶじゃぶのうねりを作っていく構成は変わらず、リズムは多少もたつくところもあったがネオアコにもグランジにもいけなかったふつうによいバンドとして、とにかく続けていたのはえらいこと。

アンコールでは来日公演にも(確か)参加していたRodney Allen (! わーい)が一曲歌い、最後はギター6台くらいでTom Verlaineの”Breakin’ in My Heart”をぐあんぐあんに鳴らして去っていった。

暮れにはもうひとつの青系 - The Bluebellsのライブもあるよ!


あと、7月にみたライブでは、書けてないままだけど、7月2日、BarbicanでのANOHNI and The Johnsonsが圧倒的にすごかった。


明日から金曜日までNYに出張にでるのでしばらく止まりますー。 どこかでどうにか抜けれますようにー(祈)…

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