7.26.2024

[film] Twisters (2024)

いろいろ書けていないのが溜まっていて泣きそうなのだが、書けるのからー。
7月19日、金曜日の晩、BFI IMAXで見ました。

繋がりはないけど最初の”Twister” (1996)を見たのはNYの(今はLoewsになっている)リンカーンセンターのSONYシアターで、当時はまだIMAXは自然史博物館のアトラクション施設でしかなかったので普通のでっかいスクリーンだったのだが、それでもとても楽しくて、TVで放映されるたびに必ず見たりしていた。牛が飛んでくるところがたまんないのだが、今回牛は飛んでくれないのでとてもがっかりする。鶏は落ちてくるけど。

タイトルが単数から複数になり、Alienみたいにうじゃうじゃ大量にやってくるのかというと、そんなでもないかも。監督は“Minari” (2020)のLee Isaac Chung。

オクラホマでストームの追っかけをしているKate (Daisy Edgar-Jones)とそのチームがいて、竜巻の真下に入って前作のにも出てきたDorothyから打ちあげていろいろやろうとしたところでいきなり敵がでっかいのに化けて彼女の恋人と他のメンバーたちはほぼ吹き飛ばされてしまう。

それでぼろぼろになったKateはNYの気象会社に就職して堅気の仕事をしていると、あの事故で生き残ったもうひとりのJavi (Anthony Ramos)が声をかけてきて、スタートアップのようなところで金払いのよいスポンサーがいるし、来てくれないか、と言われ、最初は断るのだが、結局そこに加わる。

こうしてストームを追っかけだすと、YouTubeとかの中継しながらやっているちゃらくて威勢のいいTyler (Glen Powell)のチームが視界に入ってきて、互いに張り合いながら追っていくのだが竜巻の発生や行方についてはKateの予測のほうが当たったりするのでTylerからすれば面白くなくて、でもこうしてふたりは近寄っていって、どちらも気象学をちゃんと勉強していたのでKateの実家でずっと議論していたり。(ふつうすぎてややつまんないかも)

前回のテーマだった竜巻内部の動きをその中に入ってヴィジュアライズせねば、というところから、竜巻内部に薬品とかをぶちこんで水やら圧力やらの化学反応とかによる内部爆発で威力を軽減してやっつける - 被害を食いとめることはできないか、という方に狙いは移ってきていて、そうなるとこれは限りなく怪獣映画 – 怪獣退治のそれに近寄っていく – だからJurassic Worldのスタッフが関わっているのかー。

しかしこの竜巻が怪獣なのだとしたら、この突然変異や双子を生んだりする要因はなんなのか – 既にいろんな方面から突っこまれているように気候変動危機や地球温暖化に対する目線や指摘が完全に消えている。まんなかのふたりは科学者なのにそんなもんでよいの?政治には興味ないの? 企業がスポンサーにつくのにこんなにおいしいネタはないのに、KateとJaviのチームのそれは地上げ屋のおやじだし – それを知ったKateはここを去る – べつに不自然とは言わない。はっきりとどっかの筋からの圧力があったのだろうな、とふつうに思う。

真ん中のふたり、悪くはないけど、96年版のHelen HuntとBill Paxtonに比べるとやっぱり弱いかなー。Daisy Edgar-Jonesさんはうまいけど、どうしてもUS南部の女性には見えないのよね(←偏見)。あと音楽も間延びしたカントリーぽいのばっかりだし。 ちゃんとVan Halen をがんがん流してPhilip Seymour Hoffmanくらい出してみろ! 牛も飛ばせ! など、そんな文句ばかり浮かんでしまう。竜巻なんて、こんな正面に据えておもしろい相手ないのになー。

これの続きがあるとしたら、竜巻内部になんか仕掛けて巨大化させて近隣一帯を全滅させてしまう悪の組織が現れて、そいつらとGlen Powellが戦うことになるのだと思う。そこまでやらないでなんでGlen Powellなのか。

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