7.20.2024

[film] Despicable Me 4 (2024)

7月13日、土曜日の午前、BFI IMAXの2Dで見ました。邦題は... なくてもいいか。

IlluminationのGru (Steve Carell)ものとしては4つめ、Minionsも含めたフランチャイズとしては6作目めの、となる。

基本的には自称悪い奴らだった連中がやってきて、それを更に自称悪い奴らが悪いやり方でやっつけたり懲らしめたりしてやれ、と絡んできて、なんかわけわかんなくなるけどみんな幸せならいいわ、になる。そういうのも含めたスケールがでっかいんだか狭いんだか不明な世界の小競り合いとナンセンスと変態のパレードが楽しい – 悪を極めようとすればするほどなんでか幸せの底に落ちてしまう(悪と幸せは両立する) - のだが、ここ数作はさすがに詰めこみすぎて飽きてきたかも。ひとつ前の”Despicable Me 3” (2017)でGruの弟を出してきたあたりから。

今回のはGruが高校の同窓会でかつてのライバルMaxime Le Mal (Will Ferrell)と会って、MaximeはタレントショーでBoy GeorgeネタをGruに先にやられたことをずっと根にもっていて、ゴキブリ人間に変身しておまえに復讐して世界も征服する! って燃えあがるのだが突入してきたAnti-Villain League (AVL)に逮捕されて牢獄に入れられる - ものの、簡単に脱獄してしまう。みんなの嫌われ者のゴキブリをメインの悪役にしたのはわかるけど、ゴキブリだめな人にはきついかも。

Gruのとこにはこれまでの娘3人に加えてGru Jr.が生まれていて幸せそうなのだが、Maxime脱獄の件を知らせにきたAVLの勧告でメイフラワーという郊外の裕福な住宅街の谷間に建つセーフハウスに送られ、置き場のない大量のミニオンズはAVLの本部に送られる。

Gruの隣家の金持ち娘Poppy (Joey King)はずっと悪党に憧れていて、隣にそれっぽく怪しいGruが来たので彼に頼んで悪党学校に空から侵入して変なアナグマを手に入れるのだがその騒ぎでGruの居所がわかってしまい、Maximeが現れてGru Jr.をさらっていくのと、AVL本部のミニオンズの方は志願者を募って変態させたFantastic FourとかX-Menみたいなメガミニオンの5匹 – ほぼ妖怪みたいであんまかわいくない - が登場して暴れたら被害が大きくなりすぎたので退かせたのを再び呼びだしてみんなで追っかけて … こんな具合で、わかりにくい… というのではないのだが、いろんなのがわらわらいっぱいやってきてやや飽和状態になっているような。もちろん、ミニオンズがそうであるようにいろいろ湧きまくってみんな勝手なことをやらかすので収拾がつかなくなる、というカオスが魅力のシリーズではあるのだが、それにしてもあまりに散漫すぎはしないか、と。

もっとシンプルにDr. Nefarioがゴキブリ撃退の薬を作って撒いたら失敗してかえって大増殖して、そいつらとミニオンズが関ケ原で正面衝突をする、そんなのでよかったのになー - 作画は大変だろうけど。今回三人娘とLucyとDr. Nefarioがあんまり活躍しないのもつまんなかったかも。家族みんなしてがんばると”The Incredibles”みたいになっちゃうから?

今回ミニオンズはバナーナに執着しないのもなー。ポップコーンのはおもしろかったけど。今回はポモドーロー、とか、パストラミー、とか、アンティパストー、とか、これ前から言ってたっけ? (極めてどうでもよい)

最後にMaximeだけじゃなくて過去の悪役も含めてみんなで"Everybody Wants to Rule the World"を大合唱するのだが、こんなふうに肩組んで笑って歌えたらいいよね。あたしゃ大統領選が心配で心配で - 意識混濁しそう。

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