戻ってきました。もう秋になっている。
羽田に着いてすぐにスコットランドをチェックしたが、ざんねんだったねえ。
ロンドンに着いた晩、8時くらいにレスタースクエアのシネコンで見ました。
こないだのLAで見たかったのに現地ではもう終っていたの。
これ、日本では公開されないことになってしまったし。
洋画を好きなひとにとって、いまや最大の関心事ときたら、それが日本で公開されるのかされないのか、でしかなくなってしまった。ほんとにつまんない、嫌な時代になったことよ。
もちろん、80年代にも90年代にも公開されない映画は山程あったに違いないけど、当時とはマーケティングの手法も規模もまるで違ってきているなか、映画だけが旧態依然の幼稚な宣伝のままでいて、そういう中で公開しません、とかしらっと言われるとなんかむかつく。
いつまでたってもセレブ呼んで試写だの芸人とのコラボだの景品つき鑑賞券だの、誰のために何のためにやっているんだか。
それはともかく。 これ、悪くなかった。
Annie (Cameron Diaz)とJay (Jason Segel)のふたりは若い頃からいつでもどこでもやりまくってそのまま子供ができて結婚して、でも結婚して育児と仕事が忙しくなってからは時間も機会もなく盛りあがらなくて、たまたま子供達を実家に預けて空いた晩ができたので久しぶりだしなんかやろうぜ、てことで、古典本”The Joy of Sex”に載っている体位ぜんぶをトライして、それをiPadの動画で撮る、というのをやることにする。 やったら満足したから消しといてね、とAnnieはJayに言うのだが、Jayはそれを忘れていて、そしたらそのうち、インスタントメッセージで「ビデオ、やるじゃん」とか入ってきたので蒼白になる。 誰がそれを送ってきたのか、他に誰がビデオを見れる状態にあるのか、ふたりは大慌ての大急ぎで知り合い周辺を探りはじめるの。
映画はSex Tapeでやっちゃった、ていうことよりもクラウドとか勝手に同期しちゃうアプリの得体の知れなさ(啓蒙ビデオとしても使える)、それが御近所に巻き起こす騒動のほうに焦点が置かれているホームコメディで、”Bad Teacher" (2011)でも素敵な相性を見せていたCameron DiazとJason Segelのじたばたぶりが楽しい。特に今回は血まみれになって走りまわるJason Segelがすばらしい。
あとはこういう場合には必ず怪しい隣人として登場するハゲ - Rob Corddryとか、豪邸に暮らしているくせにリビングでかける音楽は爆音Slayerだったりするこれも怪しいRob Loweとか。
公開しなくなった理由としては、タイトルから想像されるほどにエロくない、ていうのもあると思うが、それ以上にAnnieみたいな女性て、日本ではそんなに求められていない、というのもあるのかも。 ファンタジーとして成立しそうにない、かんじの。
Cameronはあんま見えないけど、Jasonのほうは尻毛も含めてなかなかすごい。
それにしても、Cameron Diazのキスってくにゃくにゃしてて、なんかおいしそうだねえ。
あと、あんなけん玉みたいな技があるの? 本に載っているの?
9.20.2014
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