旅に出る前に見ていたやつを書けるところまでざーっと書いておく。 そろそろ忘れちゃうし。
8月30日の土曜日の昼間、有楽町で見ました。この日が初日だったらしい。
邦題は「わたしは生きていける」。
オープニング、赤ペンキ字で殴り書きされたタイトルにAmanda Palmerさんの“Do It With A Rockstar”が被さるとこだけであがる。(その他の音楽はNick Drakeの “Which Will”とか。よいの
)
そのオープニングで、ティーンのDaisy (Saoirse Ronan)がNYからイギリスに降り立って、そのままガキ - 従兄弟のIssacの運転する車に乗って原野の一軒家に運ばれる。
Daisyは神経質で潔癖性で常に頭のなかにいろんな声が聞こえていらいらしていて、当然受け入れ先の従兄弟たち(Eddie, Isaac, Piper)ともおばさんとも簡単には打ち解けられない。ようやく仲良くなりかけたところでおばさんは国連かなにかの仕事で旅だってしまい、と思ったらものすごい轟音が響いて火の海になっているロンドンがニュース映像で見えて、更には軍隊が現れて男と女は強制的に隔離されてしまう。
別れ際にEddieは必ずここに戻ってこい! て叫んで、状況的にはどんどんやばくなる疎開先でDaisyとPiperは準備して決意固めて、ふたりでお家に - Eddieのところに戻ろうと歩きだす。
第三次大戦だか大規模テロだかで荒廃してしまった世界でどこに家を見いだし、どうやってそこにたどり着こうとするのか、ていうのは割と普通に描かれるテーマであるが、この映画はDaisyの頭の中の戦争と世の中の戦争 - ひとが死んでいく戦争 - を同一線上に対置させて、その線上 - 獣道を家に向かって突っ走る彼女の眼差し、ほとんどそれのみを描こうとする。 “How I Live Now”
で、それゆえに、そのDaisyがいるから、この映画は小さいけど固くて強くて、よいの。
ディストピア映画て、これだけあればいいんだよね。
Saoirse Ronanさんは、わたしのなかでは荒野をひとりで突っ走る女の子のイメージが完全に定着してしまった。
9.21.2014
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。