9.21.2014

[film] ぐれん隊純情派 (1963)

30日ごご、“How I Live Now”のあと、京橋まで歩いてNFCの増村保造特集で見ました。
なんとしても見たかった、というよりは時間潰しで、それにしてはおもしろすぎたのでびっくり。

金もない将来もないのチンピラ仲間がいて、そのうちのひとり銀之助の父親が亡くなり、彼は旅回りの役者一座の座長だった父の後を継ぎたい、て言い出して、他の仲間もおれらもやるぜ、て同調して、芝居演技は生前父と縁のあった元歌舞伎役者(中村鴈治郎)に特訓してもらって(なんて贅沢な)、とりあえず旅回りにでる。

でも興行先はかつての興行仲間のいじわるで入りこむことができなかったり、やっぱし金が無くなったり、でもみんなでがんばる。(後者はやくざの親分を殺したら金やるよ、と言われていたのを思いだした仲間のひとりが実行して解決、とか)

やがて銀之助は、芝居で滞在していた町の権力者の箱入り娘と恋に落ちてしまって結婚したい、てなるのだが、権力者側はそんなの絶対許さん、て卑劣な手を使ってふたりを引き離しにかかって、ちくしょうー、てあたまきた一座はその顛末を芝居にして公開して町のみんなの支持共感を得るの。(今ならWebで告発する)
そこの小屋を仕切るミヤコ蝶々もかっこよくて素敵でさあ。

ていうようなのが軽快な行進曲ぽいリズム - 音楽は今神保町シアターで特集している池野成 - にのってなーんも考えてません(純情派)風に前のめりに進んでいくので痛快ったらないの。

あんな旅回りだったらいいのになあ...

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