9.26.2014

[film] 暖春 (1965)

まだ9月のはじめのー。
7日日曜の午前、なんだかどうもはまってしまったらしい中村登特集で、みました。

原作は里見弴と小津安二郎、臭いたつようなにっぽんトラッドじじいHood、ということで。
どんな悪いことしても無邪気な顔していると「めっ」とかされるだけで許されてしまう幸せな人たち。

京都で小料理屋を営む母(森光子)ひとり、娘(岩下志麻)ひとりがふたり暮らしで、昔の母の友人だかなんだかのおやじ(山形勲)が訪ねてきて、まとわりついてくる近所の呉服屋のぼんぼん(長門裕之)がうざかった岩下志麻は、おじさん東京に連れてって、ておねだりして東京にやってくる。

で、東京に出た彼女のあれこれとかほんとの父親はだれなのか問題(また3人...)とか。
もうひとりの父の友人(有島一郎)の部下の川崎敬三とバーで酔っ払ってはしゃぎまくって、彼のことをちょっと好きになったので電話してみたら女性が出たのでがっかりしたり、同窓生(桑野みゆき)の住む団地に行ったら旦那が帰ってきて目のやり場に困って帰ることにしたり、別の同窓生(倍賞千恵子)はあぶない方に行っていたり、みんないろいろあるのにあたしだけ... になって、でも最後は結局京都に長門裕之と一緒になっちゃえば、てなかんじで丸めちゃうの。 (だれだこんなストーリーにしたの)

いろいろあったけど、父親が誰だかよくわかんなくても結婚して家庭はいりゃそれでいいのか?
みんなが幸せならそれでいいんだよ、ていうのと、とにかく岩下志麻がとーんでもなくキュートだから許す、ていうのと。 あんな娘に「しぇー」とかやられてもどう反応したらよいのやら。

お母さんがなあ、森光子は確かにお母さんなんだけど、男3人>を虜にした元舞妓には見えないんだよねえ。 そうか連中はこの母性にやられたのか、とか思ったところでしらけるだけだし。

でもみんな幸せならいいの、てことにするんだね。 あくまで。
 

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