NYに着いた日の晩、IFCで見ました。
2階の休憩スペースに”Boyhood”のかっこで写真を撮ろうのパネル(青芝生だけ)があった。
そんなの撮ってどうする…
Kelly (Juliette Lewis)は赤ん坊が生まれたばかりの主婦で、夫はなんもしてくれないし子供は泣いてばっかりだしRolling Stone誌のGeorge Clooneyの表紙で自慰しようとしても邪魔が入るしママ会で公園デビューしようとしてもオンラインで登録してね、とか言われるしで産後鬱みたいのになりかけてて、そんなとき、近所の車椅子の若者、Cal (Jonny Weston)と出会う。
高校最後の年(Kellyの半分の歳)のCalも自宅のガレージでうだうだしてばかりの日々で、互いに友達のいないふたりは世間話とかするのが楽しくなっていってだんだん近づいていく。
Calがドラムをどかどかやったりやかましい音を聴いているのを見て、Kellyは自分の昔の箱をひっぱりだしてCalのとこに持っていく。 自分も昔はWetnapていうバンドでベース弾いてて、Sleater-Kinneyみたいな音で、これが自主制作したカセット、むかしはネットなんてなかったらこういうので発信してたんだよ、とか言ってriot grrrlのzineを..
で、なんかうれしくなったKellyは突然髪を水色に染めちゃって、そしたら義母(Cybill Shepherd)と義姉が慌てて監視に通うようになってセラピスト紹介するから、とかいう。
でも二人が仲良くなればなるほど、若者Calが真剣になればなるほど、Kellyには子供とか夫(突然やさしくなったり)とかが気になりだして首をぶんぶん振る。
郊外で鬱屈した歳の離れたふたり、家庭に縛られた主婦と車椅子に縛られた若者のロマコメ、ていうよかふっきれそうでふっきれない二人の心理の揺れと彷徨いがきちんと描かれていて素敵だった。
深夜の学校に忍びこんでキャンドル焚いて、Bryan Adamsの"(Everything I Do) I Do For You”とかCyndi Lauperの"All Through The Night”とかでダンスするとこはあまりに定番すぎてあれだけど、嫌いになれるもんか。
あと、久々にJuliette Lewis全開(でも殺傷なし)。 彼女の困り顔、しかめっつら、怒り顔、そして笑顔が好きなひとには必見。 彼女の曲もいくつか入っています。
これの他に、”God Help the Girl” (by Stuart Murdoch)も見たかったのだが一館でしかやってなくて、時間も合わなかったので諦めた。
9.13.2014
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