7.22.2012

[film] Hearts and Crafts (2011)

三連休ずっと映画ばっかりというのもさすがにいいかげんにすれば、なかんじがしてきて、でも他にはなんもやるきおこんない(天気のせいさ)ので、月曜日は渋谷でこれ1本だけ見ました。 42分だし、800円だし。

エルメスというブランドのPV。 でも大層なブランドイメージをあれこれして人を小馬鹿にするようなやつではなくて、そこで働く職人さん達の仕事と彼らの声を地味に紹介していく。
馬具、スカーフの下書き、色作り、色付け、皮を読む人、皮を切るひと、クリスタル、などなど、素材も道具もぜんぶ違うのだがそこに携わる職人さんの眼差し、職人さんを目指すひとの眼差しは皆おなじように誇りをもって静かに燃えていて、ああなんて素敵なのかしら、とおもった。

いろんな人たちがいて、政治亡命してきたひとも、声が出ないひとも、アジアの少数民族のひとも、50過ぎて転職したひともいる。 そうするとね、これだけいろんな人たちがいるのだったら、その裏でうまくいっていなくてどんよりの人たちも相当数いるんだろうなー、ってつい心配してしまう。 
ふつうの心配だけどね、ぜんぜんひとごとじゃないんだけどね。

構図も含めて極めてクールにまとめられたその映像は、その端正さ故にいろんなことを(極めて自然に)語ってくれる。声が映像とは別のオーバーダブのが多くて、だからほんとに彼らの正しい「声」なのか疑わしい、それでも、映像だけだったとしても見えてくるものはあって、これはこれでドキュメンタリーのよいかたちなのかも。

どうでもよいけど、スカーフのグラフィックを作っているのってAppleではなくてHPのPCだったねえ。
 

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