7.17.2012

[film] One Day (2011)

9日、月曜日の晩にひっかけて見ました。
Anne Hathawayさんだし、もともと見たかったんだけどね。
あんま深く追ってなくて、軽いラブコメみたいのかと思って行ったら違ったのでなかなかびっくりした。
こんなお話しだったのかー。

88年の7月15日、Emma(Anne Hathaway)とDexter(Jim Sturgess)が大学の卒業式の帰りに出会って彼女の部屋に泊まっていって(でも寝てない)、そこから始まるふたりの恋人までいかないだらだらしたつきあいその他を毎年のOne Day - 7/15というカットで追っていく。
ある年の7/15は一緒に楽しく過ごすし、ある年の7/15はすれ違って終わる、ある年の7/15は泣きながら電話したりする。
この間、彼はTVの深夜番組でセレブになって結婚して子供をつくって離婚してぼろぼろになるし、彼女はメキシコ料理屋で働きながら作家を夢見て、でもブレークできずに、もやもやしたりしている。
この日がものすごく特別な意味のある記念日でもなく、ふたりが特別な関係にあるわけでもない限り、この日はただ、たまたまそうであっただけの日、として過ぎていって、どっかに行ってしまう。 
でもそうじゃないことがあったとき、その地点から巻き戻してみたりするよね? たぶん、そういうのをやりたかったのだと思うのだが。

ふたりの関係は2006年の7月15日に突然おわってしまう。 
邦題にある『23年のラブストーリー』というのはおかしいし、わけがわからない。
最初からラブストーリーとしてはじまったお話しではないし。

おそらく、ほんとうであれば、ふたりのそれぞれの19年間を7/15という定点で観測していったときに、どっかの地点から恋が始まる、その始まりを、双方に明かりが点いたその瞬間をはっきりと刻んで、そのどこかの"One Day"が天上に燦然と輝くはず、だった。
そういうのすらきちんと描けていないので、ラブストーリーとしてもカップル大河ドラマとしても、中途半端で、どう見たらよいのかわからないの。 かわいそうねー、で、それだけでいいのか。

これなら事故で88年以降の記憶を一切失っちゃって、また最初からぜんぶやりなおし、のほうがまだわかりやすかったかも。

それぞれのOne Dayで、その年の1曲が背景として流れてくる。
88年がTracy Chapmanの"Talkin' 'Bout a Revolution"、89年がTFFの"Sowing The Seeds Of Love"とか、その後もJames, Black Grape, Primal Scream, Fatboy Slim, Trickyとか、選曲はわるくない。 BlとかOaとかが入ってこないのはよかった。
で、締めはElvis Costelloさんの"Sparkling Day"ていうの。

でもなー。 

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