7.25.2012

[film] Man on a Ledge (2012)

21日の土曜日、『影の列車』に続けて六本木で見ました。 『崖っぷちの男』。しゃれにならないー。 

すんごく見たい1本、てわけでもなかったのだが、主人公の男が上映時間中、ほとんどずっと立っている窓台は、Roosevelt Hotelで、実際そこで撮られたのだと。
あのホテルは、泊まったことはないけど、あの前の通り(45th st)だったら、2000回以上は行ったりきたりしているはずなので、そりゃ見てあげないと、と。

無実なのに入れられちゃったぽい男がシンシン刑務所に入っていて、父親の葬儀のため監視つきで外に出たとこで騒ぎ起こして逃走してどこかの小屋で支度して(つまり準備していた、と)、次にホテルのロビーに現れて21階の部屋にチェックインする。
お食事をしてお祈りをしてから男は窓をあけて(あんなふうに開くのかなあ)、窓枠に立って、そうすると下の通りにいた人々が気づいて(あんなふうに気づくかなあ)、大騒ぎになって、警察が来るの。 警察は交渉人(Elizabeth Banksさん)を立てて、裏で男が何者で、一体なにをしようとしているのかを探りはじめる。 それと同時に隣のビルでなんかの動きがあって、それと男の動きや彼の起こした騒ぎが連係していることがだんだんわかってくる。

すごいどんでん返しがあるわけではなくて、時間の経過と会話の進行と共に全貌が見えてくるやつなので筋を書くのは難しいが、よく練られていて面白かったです。
二番館とか飛行機とかでみて、おおあたり、ぱちん、て指を鳴らすようなやつね。

閉じた人間関係・環境のなかでじりじり進んでいく、というよりは21階から見下ろした下界とそこに集まってきた野次馬、ひとつのホテルと隣のビル、警察内のあれこれ - 狭いような広いような縦横天地 - を巻込んで行ったり来たり転がっていくストーリーが楽しい。
更には、シンシンからMidtownのホテル、更にはWall Stへと繋がっていく世界、とか。

ものすごく強いひと、ものすごく悪賢いひとは出てこない、みんななにかしら裏に傷みたいのを抱えているか、ぼんくらのどっちかで、「計画」もそんなかっちりしているわけではなくて、窓の縁を小走りするようなすれすれで進行していく。 いろんな意味で「崖っぷち」なのは彼ひとりではないの。(彼が眼下の群集に喝采されるシーンがあるし)

Roosevelt Hotelの45thを挟んで南側のビルの1階には、Paul StewartとJ.Crew(出張が延びたときにシャツとかを買うとこ)があるのだが、上から見た構図のなかには入っていないように見えた。修正とかされていたのかしら。

俳優さんは地味だけどみんなよかった。
Avatar(Sam Worthington)の弟がTintin(Jamie Bell)なんだよ。
あと、Edward Burnsさんが久々に見れて嬉しかった。

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