8日の日曜日の午後3時、"The Longest Yard"の直後、興奮状態のままに横走りしてって見ました。 もう終っちゃいそうだったし。 『私が、生きる肌』。
おもしろいねえ、Pedro Almodóvar。 あいかわらず。
整形外科医(Antonio Banderas)のすんごい邸宅の一室にぴっちり全身タイツで皮膚を保護された女性が監禁されている。
そのうち、彼女は医師の全身火傷で亡くなった妻に瓜二つになるように「形成」されたらしいことがわかってくるのだが、では「彼女」はそもそもどこから来て、なんでここにいることになったのか。
そーんなにまでして生きていたいのか、生かしておきたいのか、と呆れるほかない強い強いヒトの欲望とそのすぐ裏側に必然として張りついてしまう/張りついている「死」への虞れ。 その相克が謎解きに近いかたちで明らかにされていくのはいつものAlmodóvarなのだが、今回のは復讐や情念のドラマがタイトル通り皮膚の皮一枚隔てたところで愛とか、思ってもいなかったような方角にころっとひっくり返る。
で、そういうのをどろどろべたべたではなく、冷たくてモダンな色彩構成とかディスプレイ越しの映像とかを通してさらっと見せていく。
いや、わかんないけどね。 今回もヌードとかいっぱい出てくるのだが、その出し方がほんとぺろっと即物的で、一見やらしくなさそうで、でも実はすんごくエロでフェティッシュなかんじもする。
それに、よくよく考えると相当残酷なお話なんだけどね。 そうは見えないようなとことか。
なんとなく、モダン・スパニッシュのお皿だねえ、とかいっつも思う。 好きだけど。
あと、久々にボカシというのを見たわ。 まだやってるんだねえそんなのー。
7.16.2012
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