8日の日曜日、午前10時のなんとか、で午後13時くらいに見ました。
スポーツ映画の、監獄映画の、群像映画の、問答無用のクラシックであることは勿論、正義とはなんなのか、それを貫くとはどういうことか、を極めて具体的に説いた作品でもある。他になにを言うことができるだろう。
フットボールの監獄の職員チームをリーグで勝たせるために組織されたチーム、始めから負けることを要請されたチームを率いることになった元プロのアメフト選手のPaulと、囚人で組織されたそのチームのタッチダウンへと向かう長い長い道行き。 そもそもの実力として勝ち目がないことはPaulには解っていて、かつ土壇場で負けるように改めて念押しされて脅迫されて、それでもなお、何かが彼に火をつけ、その火がゲームの進行と共に拡がっていって、最後の盛りあがりと緊張感ははんぱない。
既にこの手のフォーミュラのスポ根映画も漫画も古今東西いくらでもあるわけだが、この映画はスポーツ万歳とか男の友情とか、そういう、なんかを振興するような振るまいとはちょっとだけ違う気もする。
誇りなんだよ誇り、とか。
囚人のひとりひとりにも、客席でブラスファンクをわいわいやっている変なひとたちにも、冷酷非道だった看守長にも、それはじりじりと伝染していって大きなうねりを作る。 画面割りとか編集とか、そのあげ方のかっこよくてすばらしいことったら。
しかし、所長だけは、このくそじじいだけは、最後まで狂ったように曲げない、曲がらない。
でもさあ、だからねえ、今こそ見られるべき映画なんだよ。原発の体制側の何を信じているんだか知らんがのバカ共とかに向けてさあ。
2005年のAdam Sandler版も見ないとなー。
つい最近掲載された看守長のサディスティックはげ、Ed Lauterさんのインタビュー記事。
http://www.avclub.com/articles/veteran-character-actor-ed-lauter-has-40-years-wor,82312/
7.16.2012
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