4月29日、水曜日の晩、シネマヴェーラのPreston Sturges特集で見ました。 邦題は『三日姫君』 - 三十日姫君じゃないの? と思ったがそうではないのか。
Preston Sturges特集は1本がそんなに長くないので仕事の終わりに引っかけて帰れるのがよいの。しかも1本£5以下だし(目をさませ)。しかも、ひとつ前の”The Good Fairy”といいこれといい、rom-comとしてとんでもなくおもしろいのがあったりする。たった74分でなんでこんな魔法が?
監督はMarion Gering、原作は雑誌Ladies' Home Journalに掲載されたClarence Budington Kellandの同名の短編(1933)をPreston Sturges他大勢で脚色している。
ヨーロッパの小国、タロニア王国は貧しくて..って王様が嘆いていたら、そこに静養に来ていた金融やってる
お金持ちのRichard Gresham (Edward Arnold)がアメリカで国債を発行して売ればいいんですよ、ってその広告塔としプリンセス"Zizzi" Catterina (Sylvia Sidney)にNYに来させて、それに乗っかって一儲けできないかを企むのだが、その反対側でRichardを敵対視する新聞社のプリンス - Porter Madison III (Cary Grant - まだぴちぴち)がいて、そんな中やってきたZiziは着くなりおたふく風邪でダウンして30日間要安静、になってしまう。
なんとしてもこのビジネス機会を逃したくないRichardは、替え玉になりそうなZiziのそっくり娘を探すべく部下を街に放って、ほぼ失業状態だった貧乏女優Nancy Lane (Sylvia Sidney二役)を見つけだし、プリンセスの役を演じること、なにかと突っかかってきてうざいPorterを骨抜きにしたいんだができるか?というオファーをして、だいじょうぶか? って聞いてみると、あたしは女優だなめんな、って返ってきて、フェイク・プリンセスとして街に出た彼女は早速くらいついてきたPorterに初めてのNYを案内をさせたり、そうやって楽しく過ごしていたら互いの意に反して互いをどうしようもなく好きになっちゃうの。
恋におちてしまったらしいPorterの相手は本物のプリンセスではなくてNancyが演じたプリンセスで、彼の恋が実るとしたらそれは虚像に対してでしかないので詐欺みたいなもんで、でもそうやってはしゃいでいる彼を見ているNancyもまた彼のことを好きになっちゃって…
そうしているうちにタロニア王国からプリンセスの婚約者だという男(まったくいけてない)がお見舞いにやってきたり、30日なんてあっという間に過ぎてオリジナル・プリンセスも回復して… Richardの策謀はどっちに転ぶのか、Porterの一途な恋は、Nancyのこんがらがったぐしゃぐしゃな思いは果たして…
『ローマの休日』 (1953)はオリジナル・プリンセスが期間限定で平民に化けて新聞記者(Gregory Peck)と会って恋におちる話だったが、こっちは期間限定で登場したフェイク・プリンセスが新聞社の男 (Cary Grant) と会って恋におちてしまう話で、どちらも女性の側は(『ローマ..』は男性側も)時が来たら終わってしまう、叶わない恋であることを知っているが故の切なさがだんだん…
オリジナルとフェイクのふたりが対話する場面もあったり、全体としてものすごくよくバランスのとれたrom-comでびっくりした。5人の脚本家がうまく突つきあった結果なのだろうか。
Sylvia Sidney はこれの少し前の”Merrily We Go to Hell” (1932)もよかったけど、事態が複雑になればなるほどその輝きを増していくところが素敵ったらないの。
5.05.2026
[film] Thirty Day Princess (1934)
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