5.07.2026

[film] Easy Living (1937)

4月30日、木曜日の晩にシネマヴェーラのPreston Sturges特集で見ました。
邦題は『街は春風』 - Wikiで引くと『女は得です』っていうのも出るのだが、これだとあんまりだと思ったのか。

監督はMitchell Leisen、原作はOtto Premingerによるノワールの古典”Laura” (1944)の原作を書いたVera Caspary、Preston Sturgesはこれをもとに脚本を書いている。1949年にJacques TourneurがVictor Mature主演で同名の映画を撮っているがまったくの別物(こちらもおもしろかったけど)。

NYのFilm Forumなどで昔のNYとかスクリューボール・コメディの特集があると必ずレパートリーに加えられる1本で、もう2回くらい見ているのだが、何度見ても「いいなー」と「ばかばかしいー」の間を行ったり来たりして結果、とにかく大好き、なやつ。

在NYのアメリカで3番目に裕福な銀行家J.B. Ball (Edward Arnold)はダミ声でケチでめちゃくちゃ細かいので部下からも家族からも疎まれていて、Ball Jr.(Ray Milland –まだぴちぴち)は独り立ちしてやらあ、って出ていっちゃうし、妻は勝手に5万ドルの黒テンの毛皮を買ったりしているので口論となり、頭きたBallはコートをビルの屋上から投げ捨てると、それが通勤途中だったMary Smith (Jean Arthur)の上に落ちて、それのせいで帽子の羽を折られた彼女がBallのところに行くと、毛皮は持っていていい、って言うし、高級ブティックで帽子も新しいのを買ってくれる。

そんなMaryが新しいコートと帽子で職場 - 保守的な少年向け雑誌”Boy's Constant Companion”の編集部 - に行くと、彼女の待遇でそんな毛皮を手に入れるなんて不適切なことをやったに違いないって一方的に解雇され、他方で彼女がBallの愛人である、という噂が広がって、経営破綻寸前で、Ballの援助が欲しいホテルオーナーがMaryに高級スイートルームへの滞在を申し出て、MaryがAutomat(自販機で食事を供してくれる食堂。あんなのがNYにもあったの)で食事しようとしたらそこでバイトしていたBall Jr.がうまいこと見せようとして大パニックを巻き起こして、あれやこれや舞い降りた毛皮のコートが鉄鋼市場まで揺るがす大騒動につながっていって、でも最後はすべてがめでたしめでたしになってしまう。スクリューボール・コメディのなかでもかなり曲芸感が強いのだが、場面場面のストーリーにムリなところはそんなにないので、”Easy Living”というタイトルががっちり迫ってきてたまらない。ただ時代のせいか女性蔑視感が(相対的に男性の愚鈍感も)ものすごく強くて、その観点からの”Easy Living”ていうのもなんかわかるの。


The Beautiful Blonde from Bashful Bend (1949)

5月3日、日曜日の夕方にシネマヴェーラで見ました。

邦題は『バシュフル盆地のブロンド美人』、製作、脚本(ストーリーはEarl Felton)、監督はPreston Sturgesで、これが彼が最後に監督したアメリカ映画である、と。

再見で、何年か前に、シネマヴェーラでリバイバルのお祭りのような上映があった、ような(自信ない)。

テクニカラーの西部劇で、けばいカラーの配色で、冒頭から能天気な小唄にのってちゃらちゃら流れていって(タイトルがB.B.B.B.♪)だいじょうぶかこれ… ってなるのだが、そういうもんだと思ってみればとってもバカバカしくて楽しい(だけだ)から、いいの。

子供の頃からおじいちゃんに銃を仕込まれたFreddie (Betty Grable)は大きくなっても酒場の歌うたいとしてうだうだしていて、恋人のギャンブラーBlackie (Cesar Romero)が浮気しているところを見て頭きて発砲してやったらそれが判事のケツに命中して、審理の時にも同じケツに一発ぶちこんじゃったのでさすがにやばいと、友人のConchita (Olga San Juan)と一緒に田舎に逃げるのだが、そこでも地元の有力者とか現れたBlackieとかとしょうもない騒動を巻きおこして、簡単に人が死んだり生き返ったりめちゃくちゃだなあ... なのだが、とにかく最後は判事のケツへの3発目で落着する(いや、落着じゃないけど)。

こんなの、自分の人生にはこれっぽっちも重なってこない人たちだったり世界だったりするのだが、でもやっぱり、見てよかったなー、ってなるんだよね。

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