5月15日、金曜日の晩、ヒューマントラスト渋谷で見ました。
21時からこういうのを見ているとB級感がじっとり滲みてくる。
ロンドンからの帰国前にちょっと見たかったけど間に合わなかったやつ。向こうではこれともう一本、“Ready Or Not 2: Here I Come” (2026)がほぼ同時期に公開されていて、ジャンクだろうけど血まみれになった女の子がばさばさ殺しまくるのがちょっと気持ちよさそうで、少し惹かれた。 以下、ネタバレしているかも。
監督、共同脚本はロシアのKirill Sokolov。South Africa / US / Canada映画。
Asia (Zazie Beetz)と妹のMariaが虐待する父親から逃れようと夜のコンビニまで逃げてくるが捕まって、Asiaは父親を撃って逃げることができたが、結局Mariaとは離ればなれになってしまう。
そこから10年が過ぎて、AsiaがNYの富裕層が暮らすクラシックな高級/高層アパート”The Virgil”の門を叩いて、メイド求むの張り紙を見てやってきた彼女は怪しげな修繕管理人のLily (Patricia Arquette)に迎えられるが、Lilyの様子とロビーにいた住人数名を見ただけでなんかここは様子がおかしいぞ、ってなってしばらくすると早速黒のレインコートを着た男女の一団が現れてAsiaを襲ってきて、簡単にやられるAsiaではないのでひとりでやり返して、首をちょん切ったり連中をぼこぼこにしてやって、でも廊下に出たらかなり痛い目に合わせたはずの奴らがふつうに、首を切った奴なんか自分の首を抱えて立っている。
この地点で、姉の妹探し&タランティーノ的なふざけんなの復讐物語と思っていたのが、お屋敷ゾンビ系の怪奇&サバイバル・ストーリーに変更となってしまい、当てが少し外れた格好になる - 相手がゾンビなら、”They Will Kill You”なんて当たり前だし、生き残ったら勝ち、のゴールは明白で、Asiaは間違いなく生き残るだろうから(ちょっとつまんないかも)。
従来のゾンビものとちょっと違うのは、廃れた都市郊外の逸れ者がそうなるのではなく、高級アパートに暮らす富裕層が、悪魔との契約で自ら望んでそうなって、そんな自分たちを維持するために生贄として外から来た若いメイドを必要としている、というあたり – やがてAsiaがここに来たのも、ここで消息を絶ったMaria(Myha'la)を探すためだったことが明らかになる。
あと、ふつうのゾンビなら頭を吹っ飛ばせば動かなくなるのだが、ここのは吹っ飛ばしても切り株からなにやら生えてきて死なないし、目玉をくり抜いても神経を尻尾みたいに引き摺ったそれがぴょんぴょん跳ねていったりする – こんな小細工は割とどうでもよくて、かっこよくて不敵な面構えで血まみれの仁王立ちになったAsiaが敵を端から豪快にやっつけていく姿が見たかったのに、なんかもったいない。
妹と別れてから刑務所に入ったAsiaがそこで鍛えられて無敵になった、その成果を発揮するのがあの程度の腐れゾンビじゃねえ… あと、金持ちが悪魔と手を結んで不死の体を手にする、ということの最低最悪の外道感、その辺の現代的な意味ははっきりとあるのに、その辺を貫禄ゼロのへなちょこ俳優にやらせるもんだから、ただの雑魚ゲームみたいに見えてしまっておもしろくないの。
でも演じている人たち、Heather GrahamとかTom FeltonとかPatricia Arquetteとか、せっかくよい人たちが出ている(なんてエンドクレジットでしった)のに、勿体ないー。
あと、やっぱり最後は”The Virgil”が闇の底にがらがらと崩れ落ちるか、燃えあがるか、大爆発のどれかひとつでもしてほしかったのだが、それもなくて、ひょっとして(やっぱり)パート2狙いなのか? って。
5.21.2026
[film] They Will Kill You (2026)
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