1.14.2026

[film] Anaconda (2025)

1月2日、金曜日の午後、Curzon Aldgateで見ました。

新年で、新作は見たかったのはだいたい見てしまっていて、”Avatar-“は長いからいいや、と同じ”A”始まりでこれにした。
元のアニマル・パニック・サスペンス・ホラーから随分離れて、Jack BlackとPaul Ruddが主演なので、しょうもないコメディなのだろうな、と思ったら正にそうで、でもなかなかおもしろかったかも。
 
Jennifer Lopez, Ice Cube, Jon Voightなどが出ていた“Anaconda” (1997)のメタ・リブートというのだそうで、”Anaconda”シリーズとしては6つめ、とのこと。監督、共同脚本はTom Gormican。
 
アメリカ、バッファローの凍える田舎町でウェディングビデオを撮るスタジオをやっているDoug (Jack Black)と彼の幼馴染でLAで端役ばかりのいけてない俳優をしているGriff (Paul Rudd)がいて、Dougの誕生日にGriffを含めてかつて一緒に映画を作っていた仲間たちが集まり、当時自主制作した作品のビデオを見て盛りあがり、Griffが実は”Anaconda”のリメイク権を買ったので、また一緒にやらないか、とDougを誘う。
 
こんな冒頭から十分に怪しいのだが、DougとGriff、撮影担当のKenny (Steve Zahn)、女優のClaire (Thandiwe Newton)はアマゾンに飛んで、現地で十分に怪しいけどヘビには詳しいSantiago (Selton Mello)を雇い、地元のやばい事件に巻き込まれているらしいAna (Daniela Melchior)を船長としてジャングルの奥地に進んでいく。
 
Jack BlackとPaul Ruddの競演なので、テンション高くギャグをぶちかましながら襲いかかってくるヘビとか危機とかを乗り越えていくような作品かと思ったら、あまりそういうところはなくて、ふたり共中年を過ぎて、このままでよいのか、こんな半端な作品のリメイクなんかして、自分たちはもう終わりではないか、ってうじうじうだうだ自問自答と小競り合いばかりしていて、実際の撮影の現場もあまりぱっとしないでしょうもない議論や衝突ばかりしている、と、自分たちより遥かにすごい規模と設備を携えた本物っぽい撮影チームとすれ違い、あーあ、ってなっているところでやっぱり出てきたよ(ストーリー上では本物、もちろん機械かCGであることはすぐわかる)アナコンダ、と。
 
ここでのアナコンダは秘境に現れる謎の驚異的な生物、というよりも、彼らが実現したい夢の象徴であり、同時に彼らの夢をばらばらにする怪物のようにも機能して、ヘビがどんなふうに襲ってくるので怖い、とか、どんなふうにこのモンスターと戦うかについては、あまり、ぜんぜんきちんと描かれていなくて、そんなんでよく現地に行って撮るな、なのだが、それでもなんだかおもしろいのは、真ん中のふたりが捨て身で必死でなにかを取り戻そうとしているから、だろうか。そういう状態になった時のPaul Ruddの輝きというのはいつも通りすばらしくて。
 
あと、いちおうリスペクトというのか、Ice Cubeと、ラストにあの人まで出てくるし。
 

Blue Velvet (1986)
 
1月4日、日曜日の昼、BFI IMAXで見ました。

BFI Southbankの1月の特集はDavid Lynchのレトロスペクティブ – “David Lynch: The Dreamer”で、そのうちいくつかの作品はIMAXの大画面でも上映されている。
 
この作品は封切りの時に渋谷のシネマライズで見て、ものすごい怖くおどろおどろしたのを想像していったら、なんだこの変態どものパレード、みたいな感触で、でもそれはそれで新鮮だった。もう少し大人になったら見えてくるものもあるのかも、って今世紀に入ってからたしかNYの映画館で見てみたのだが、変わらずよくわかんなかった。そのわからない大人の世界を覗きに行ってひどい目にあうJeffrey (Kyle MacLachlan)と彼に引っ張られるSandy (Laura Dern)も、最後までなんだったんだろう.. みたいな顔をしているし。

なんらかのよからぬコトが夜の世界、古いアパートの一室で行われている。原っぱの隅で切り取られて虫が集っているヒトの耳を見つけたJeffreyはよせばいいのに首をつっこんで、でも結局、Dorothy (Isabella Rossellini)もFrank (Dennis Hopper)も闇夜に蠢く動物として奇怪で異様で残忍なだけで、なんであんなことをしたり、あんなことになってしまったのか、1951年のタイトル曲がもつ意味なども含めてわからなくて、わかったところでなにかがどうなるというわけでもないし、というあたりをぐるぐる回っていく。

その落ちつきのないぐるぐるを一瞬で叩き潰すのが、ほぼ静止した状態でドアを開けられたあの部屋の断面 - 立っている人、座っている人 - で、あの画を目にした時、目に焼きつけられてしまった時のうわあぁーは、未だに鮮烈に残っていて、あれを見てしまったらこれ以上のことは知らなくていいや、ってドアを閉めて去るしかない。この衝撃がIMAXのサイズでやってくるの。

この後に、IMAXではないふつうのスクリーンで”Lost Highway” (1997)も見た。これも再見だったが、この作品の困ったところは内容が変すぎて、見た後に何も残らないことだろうか。まさに”Lost Highway”。時間ができたら書いてみるかも。

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