8月10日、土曜日の午後、BFI Southbankで見ました。改装後、最初のNFT1(シアター)。
ここでは10月くらいまでかけて”Stop Motion: Celebrating Handmade Animation on the Big Screen”というなかなかの規模の特集上映 - Ray HarryhausenからKarel Zeman, The Quay Brothers, Peter Lord, Nick Park, Guillermo del Toro, Tim Burton, Wes Anderson, dwarf studios, もちろんLAIKA - などなど、トークもいっぱい、16歳以下は無料だって - と、ギャラリーでは”LAIKA: Frame x Frame”っていう企画展示をやっている。
ストップモーションアニメは全体としては好きも嫌いもなくて作品によるので、見たいと思って見れたら見る、くらい。その辺はふつうのアニメと同じ、かなあ。
“ParaNorman”は公開時に見ているのだが、writer-directorのChris ButlerとdirectorのSam FellのQ&Aつきだし、3D版は見たことなかったし。
最初の挨拶で出てきた2人がこの映画はScooby-Dooに80年代のJohn Carpenterと80年代のJohn Hughesを合体させたやつです、と軽く紹介してしまったので、あーそうかーそうかもなー、で変に納得して終わってしまったかも。
死んだ人が見える奴、って家族を含めみんなから気味悪がられてひとりぼっちのNormanが魔女の呪いを巡る町の騒動に巻き込まれてほんの少しの友達たちとどうにかしていくお話。亡くなったおばあちゃんが見えるのよいな。
正義とかよいこが勝つ/勝ったふうに落着させるのではなく、どちらの側もそれなりの事情を抱えていてどいつもこいつもみんなcreepyで誰ひとり(魔女すらも)まともな子なんていなくて傷だらけで、でもねだからね.. って控えめにこうあったらよいのに.. っていう。
Jon Brionの音楽もすばらしいの。
上映開始して30分くらいで3Dメガネの不具合が(確かにちょっと変だった)あるから、ということで上映を中断して2Dに切り替えたり、があった。
上映後のQ&Aで印象深かったのは、1作仕上げるのにだいたい5年くらいかけて、出来あがったものは上映が終わった後も今やっているような展示で世界をまわることになるので息が長い、とか。
LAIKAにはゲゲゲの鬼太郎をやってほしいんだけどなー。おどろおどろしいほうの。
Tonari no Totoro (1988)
8月11日、日曜日の昼、BFI IMAXで見ました。
英語題は”My Neighborhood Totoro”。
事情は知らぬが全英でリバイバルされていて、字幕版(subbed)と吹替版(dubbed)がある。どうせならIMAXで見たいと思ったのだが、子供向けだからか昼の時間帯しか上映してくれてなくて、週末の昼では吹替版のみだった。字幕版(音声日本語 - 字幕英語)は何度も見ているので吹替版にした。姉妹の声はDakota FanningとElle Fanningがあてていて、主題歌もメロは同じで歌詞だけ英語なの。
宮崎アニメのなかで一番好きで、これ以外のはもうあまり積極的には見たくないかんじ。
日本の昭和の農村風景のなか、アジア人顔の彼らが礼儀のこもった英語でやりとりするのはなかなか変なかんじがしたが、洋画の日本語吹替だってそんなふうに見えているのかもね、とか。
筋を追うのはもうよいので改めて思ったことなど。
▪️ああいう日本の家屋で子供にとって恐怖なのは、まっ黒くろすけ的な暗がりよりもくみ取り式のトイレの方だったと思う(あそこにもなんかいた)のだが、それは描かれない。
▪️お父さんのお弁当にのせられたピンク色のは桜でんぶだと思うのだが、説明が面倒かも。あれとか小魚もあったので冷蔵庫はどこかに置いてあるのかしら?
▪️考古学者らしいお父さんの書斎の本棚は本や紙束の置かれ方も含めてずっとそこにあり、使いこまれたかんじたっぷりなのだが、冒頭に描かれる引越しの前から隠れ家的にそこにあったのか?
▪️カンタがやりかけていた紙と木で組み立てる式の模型飛行機、あれいつも途中でぐだぐだになってきちんとできあがって飛んでくれたことなんてなかった。
▪️猫バスはふだんどこで待機しているのか? トトロが寝ているのはあそこってわかるけど、猫バスもどっかに潜んでいるはずよね?
▪️どっちにしても、気候も含めて今やぜんぶ失われてしまった夏の景色。こういうアートでかつての風景を懐古して愛してるとか言いながらなにもかもぜんぶぶっ壊してしまったのが今のクソ政治。これらにお父さんも村人も結局みんな加担していたのだと思う。
これから少し仕事の旅にでるのでしばらく更新は止まります。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。