6.17.2024

[music] Chaka Khan

6月14日、金曜日の晩、Royal Festival Hallでみてきいた。
Southbank Centreで毎年やっているキュレーション・イベント - Meltdown、今年のキュレーターはChaka Khanで、ラインナップでなんとしても行かなきゃ、というのはそんなになくて - Big Joanieは別件で行けないし - でも初日の女王様のはやはり行きたいかも、と思いつつチケットは当然売り切れてて、前日にどうにか釣りあげる。

前日と言えば、13日の晩、Barbican(の近くの教会?)でMica Levi & Ailie Ormstonという、モダン・ミュージックの女性作曲家ふたりの作品のLSO - London Symphony Orchestraによる演奏会(本人達は演奏せず)に行って、ラストに演奏されたMica Leviのピアノ(ソロ)作品がとんでもないぐあんぐあんので、そっちの方も書きたいのだが、またの機会があれば。

Chaka Khan: A Celebration of 50 Years in Music、というのがライブのタイトルで、この少し前に公開されたTiny Desk Concertでの彼女を見てもおっそろしく軽く滑らかに気持ちよさそうに歌っているので、本編のようなこっちは暖かくお祝いして見守るようなものにならないだろうな、と思ったらやはりそうだった。 なんであんな声を軽々とだせる? - というか伸びてこちらにやってくるのか。

ドアは19:30だが、その前からホールの外のバルコニーでDJが回してて、少し肌寒い - ここんとこずっと寒い - 陽気だったが金曜の夕方なのでみんなビールを手にしてご機嫌で、場内に入ればTrevor Nelsonが回してて、この選曲が老人たちにもやさしくわかりやすいR&Bやファンクの定番ばっかしで、座って行儀よく待つことなんてできようか、ってみんな立ち上がって盆踊り状態になってて、これで21:00の開演まで引っぱる。 ということはメインで3時間ぶっとおしとか、そういうのはないか、って少し安心するが、一部の客は始まる頃にはすっかりできあがっているようだった。

彼女が登場する前に50周年を記念して作られた年代順の振り返り映像が映されるのだが、ここに出てきて彼女を紹介したりコメントしたりする人たちがすごい。 Michelle ObamaにStevie WonderにWhitney HoustonにJoni MitchellにGrace JonesにPrinceに .. まだあと誰か。

バンドメンバーは3人のバックコーラスも含めてTiny Desk.. のと同じ.. ではなくて、ホーン3人が加わっているのと、かっこいい手話のひとがいるのと、オープニングと衣装替えの時と最後の方はダンサー4人(男2、女2)も加わってビルドアップされてて、Tinyどころではない。のだが、バカでかく華々しく圧倒的にぶちあげてくるかんじもない。

年齢のことは言うべきではないと思いつつも、彼女、71歳なんだよ。 その歳のパフォーマーとか、いまは別に珍しくなくなっているけど、声のKeyとかぜんぜん落ちてないかつてのままで、割れ鐘みたいに一直線に響き渡って余裕の笑顔で、黒のタイトなパンツで思っていたよりぜんぜん小さくて髪は腰くらいまであって、聞いたことある曲ばかりがかつて聞いたときのままの弾力で飛んでくる。

いちばん盛りあがったのはやはり”I’m Every Woman”のあたりだろうか。Empowermentの歌なのよ! って全員がしってらあ! ってつっこみつつ、この異様に気持ちよくスイングさせられて上昇していくかんじ、もうじゅうぶんへろへろで足腰たたないのにからだが… になっていた(みんなが)。アメリカにいた90年代、朝にWhitney Houstonのこの曲のPVが流れるとうれしかったことを思い出した。

Princeとの思い出を語って”I Remember U”を少ししんみりと歌いあげていったん引っ込んだのだが、その間を繋いだDJが”Music Sounds Better with You”をサンプルしてて、これだよなー だった。

んで、最後は問答無用の”Ain’t Nobody”で、これもそうとしかいいようがなく、こういう人がキュレーションしたのならやはり他のも行ってみようかな、になった(まだわかんないけど)。

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