5.18.2024

[film] IF (2024)

5月11日、土曜日の昼、CurzonのAldgate で見ました。

作、監督はJohn Krasinskiで出演もしていて、”A Quiet Place” (2018)のシリーズのあとによくこんなの作れたもんだわ。 どこかで聞いたような話だけどなんだか泣かせやがって。

撮影はJanusz Kaminskiだし、かわいいコレオグラフはMandy Mooreだし。

“IF”は”IT”に近いけど少しだけ違って、”Imaginary Friend”のこと。

最初に女の子Bea (Cailey Fleming)の子供の頃からの家族アルバム(ホームビデオ)の映像が流れて、パパ(John Krasinski)とママ(Catharine Daddario)と3人でとても幸せそうなのだが、Beaが大きくなってきた最後の方で、微笑んでいるママは頭に布を被って何かの治療をしていることがわかる。

Beaがブルックリンハイツにあるおばあちゃん(Fiona Shaw)のエレベーターもない古いアパートにやってきてそこにしばらくの間滞在して、入院していて大手術を受けるパパの病院にお見舞いにいく。 ママはもういなくてパパまでいなくなったらどうしよう、って不安でたまらないのだがBeaを元気づけたいのかパパは悪ふざけばかりしていて、Beaもパパにそんな気遣いはさせたくないので適当に相手をしている。

そんなある日、アパートにハチみたいなツノが生えて棒の足をした変な影がBeaの目に入るようになり、気になってそれを追っていくと上のフロアの部屋に消えたので、そこに入ってみると夜中に遭ったらぜったいこわい蜂の精みたいなBlossom (声: Phoebe Waller-Bridge)と人間の格好をしているが得体の知れないCal (Ryan Reynolds)がいて、やがて紫のでっかいもふもふ - Blue (声: Steve Carell)もどかすかと現れて、こいつらなんなの? になるし、向こうは向こうであなたには私たちの姿が見えるの? って驚いている。

Calの説明によると、あのお化けみたいな連中はIF .. “Imaginary Friend”で、かつてどこかの子供のIFとしてずっとその子の傍にいたのだが、子供が成長すると、成長したからなのか見えなくなることが成長なのか - 用なしとされて子供の視界からは消えて見えなくなって、でも彼らの存在まで消えることはなくてその辺をお化けや妖怪のように彷徨っている - のだがそんな彼らがどうしてBeaには見えるのかはCalにもわからない。

CalとBlossomはそうして用なしとされたIFと子供をマッチングするサービスをしている、と聞いたBaeは暇だしおもしろそうなので彼らを手伝うことにして、コニーアイランド - あんなきれいじゃないよ - にあるIFの養老院 - ただのお化け屋敷みたい - を訪問してIFたちと面接した上でパパの病院に入院している子などに試してみるのだがなかなかうまくいかない。マッチングがうまくいくとその子にはIFがみえるようになって彼らは柔らかく暖かそうな光に包まれるの。

でも変てこなのばっかしのIFたちに気づいてくれる子供はなかなかいなくて、そうしているうちにパパの手術の日が近づいてきて… この先どうなるかは書かない。

IFの代表格といったらWinnie-the-Poohとか、あと他にはトトロとか? って”Christopher Robin” (2018)などを思い出したり、トトロも親が入院している設定だったなー、とか思って、でも最後のほうはああそうだったんだね、ってやられてしまう。

姿が見えなくなっても(見えなくされても)IFたちはずっと近くにいてこっちのことをずっと気にして憶えていてくれるんだよ - そこも含めてのImaginaryなのかもだけど、やっぱりいるんだ、って思う - 思わせてくれるシンプルなストーリーで、これはこれでよいのかも。

ちょっとずついろんなIFが出てくるのだがその声をやる人たちが異様に豪華で、Louis Gossett Jr. - R.I.P , Emily Blunt, George Clooney, Bradley Cooper, Matt Damon, Brad Pitt, Bill Hader, Richard Jenkins, Blake Lively, Sam Rockwell, Amy Schumer などなど。

続編があるとしたらIFしか見えなくなってしまった大人たちの話(笑えない)とか、狂ったIFが人を殺し始めるホラーとか(割とふつう)。

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