1日の水曜日の晩、BFIで見ました。
これは劇場公開される映画ではなくて、BBCのTVミニシリーズの最初のエピソード1時間分のPreview(最初の放映は11/12の日曜日で、見逃した..)で、上映後に脚本のKenneth Lonergan、監督のHettie Macdonald(女性)、プロデューサー、主演女優ふたり、などが並ぶQ&Aがあった。
普段こういうTVドラマって見たいなーと思いつつぜんぜん見れなくて、でもなんでこれを見たかというと、ついこないだリストアされてリバイバルされた"Howards End" (1992)との違いを見たい、というのもあるし、あとはKenneth Lonerganさんの実物を見たい、ていうのとか。
全4エピソードの最初のは中心となる2つの一族、3つの階級の紹介をしつつも序章としてMargaret Schlegel (Hayley Atwell)とMrs. Wilcox (Julia Ormond)の出会いとか、MargaretとHelen(Philippa Coulthard)の姉妹のこととか、HelenとPaul Wilcox (Jonah Hauer-King)の婚約騒動とか、それにふりまわされるAunt Juley (Tracey Ullman)の勇姿とか、Leonard Bast (Joseph Quinn)のコンサートと傘のエピソードとか、1時間あっという間でとってもおもしろかった。最近のTVドラマのレベルは高い、って本当なんだねえ。
多様な登場人物がそれぞれの立場立ち位置からいろんなことを好き勝手に言っているようで、でも同時に全体を俯瞰したり整理したりしているようなかたちで会話が流れていく(流れていったように見えた)不思議、というのは上映後のQ&AでKenneth Lonergan脚本に対する驚異・賞賛として出ていたが、彼によると、結構いじったように見える部分でもよく見れば原作に同じ台詞があったりする - いろいろ作ろうと思っても最終的には原作のに還っていった - のだという。(なのでこれの脚本化はとてもExcitingで勉強になった、と)
92年の映画版も決して嫌いではないのだが、TV版を見てしまうと、やや間延びした印象 - 映画であるが故の? 気のせいかもだけど - があるのと、Emma ThompsonとHelena Bonham Carterがあんま姉妹には見えないのに対して、このTV版のSchlegel姉妹は、ほんとに姉妹みたいでやりとりがちゃきちゃきしていて楽しいのと、キャストが全体に若くぱりぱりしている気がして、それはWilcox家のほうとSchlegel家のほう、どっちの一族に重きを置くかにもよるのかもしれないが、TV版は何かが起こりそうな雰囲気がぷんぷんで、TVの連続ドラマなのだからそれはそっちの方がよいのかもなー、て思った。
(ちなみに、客席側には若いキャストの子たちもみんな座っていて、プロデューサーはこの子らは将来みんな絶対スターになるから憶えておくようにね! て言ってた)
もちろんまだ第一話しか見ていなくて、エピソードはロンドンの都会が中心で、これがこの後、時代の変遷とか階級意識の揺れとかうねりのなかでどう移ろっていくのか、Howards Endの田舎はどんな変遷を映しだしていくのか、とっても楽しみなのだが、日曜の晩(21:00〜)のTV、見れたらいいなー。むずかしいよなー。
ところで、大英博物館の前(たぶん)を通っていくシーンで日本の着物姿の女性2人とすれ違うとこがあるのだが、ああいうのって昔はあったの?
11.14.2017
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